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2016年5月28日

第13回Women Dentists Club(WDC)総会開催

特別講演に黒岩恭子氏を招聘

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 さる5月28日(土)、29日(日)の両日、アクロス福岡(福岡県)において、第13回Women Dentists Club(WDC)総会(西日本支部主管:吉村理恵支部長、林 美穂会長)が開催され、全国から女性歯科医師ら100名が参加し盛会となった。

 初日は、まず会長の林 美穂氏(福岡県開業)による開会の辞が述べられた後、各支部(東日本、関西、西日本)からの活動報告、協賛企業紹介などがなされた。つづいて、会員発表6題が行われた。演題・演者を以下に示す。

「水平的骨造成に挑戦した一症例」(小林栄津子氏、岡山県勤務)
「咬合支持域の回復を考慮した一例」(金築真理氏、埼玉県勤務)
「根管口明示の考察~法則性と解剖学的情報を踏まえて~」(増井さやか氏、京都府勤務)
「インレー・アンレーにおけるCEREC修復」(末木芳佳氏、神奈川県勤務)
「小児矯正における早期治療の有効性~顎顔面矯正治療に取り組み始めてからの思い~」
(懸樋朝子氏、京都府勤務)
「“変わる”義歯治療~開院1年目における基盤づくり~」(吹譯景子氏、福岡県開業)

 いずれの演者も最近話題のトピックスを取り上げ、関連する文献なども提示しながら、実際の臨床とともにわかりやすく解説。なかでも吹譯氏は、義歯を用いて食べることに半ばあきらめている患者や家族がいる現実のなかで、しっかり噛めるように調整してあげることで喜びを共有し、患者とその家族、さらには医院のスタッフなども“変わる”事例などを紹介した。

 2日目は、黒岩恭子氏(神奈川県開業)による特別講演「食べられる口づくりを可能にする~口腔ケア&リハビリの重要性について~」が行われた。20数年来、多職種連携を実践され、口腔ケアの重要性を伝えながら確実な結果を出されてきた氏が、往診時における多数のエピソードとともに長年の活動を紹介。氏が開発した「くるリーナブラシ」等の開発秘話、その構造や正しい使用法について実習も交えながらわかりやすく解説した。“食べられる口づくりを可能にする”ための、氏の人生をかけた取り組みに多くの参加者は魅了されていた。

 また、黒岩氏と親交のある山口康介氏(佐賀県開業)も急遽登壇し講演。多職種連携にはじめ消極的だったという氏が、徐々に変化していった過程などを紹介した。

 スタディグループとして着実な発展を見せるWDC。次回総会はきたる2017年5月20日(土)、21日(日)に関西にて開催予定。2018年には10周年を迎える本会の今後にさらなる期待が高まる。