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2016年6月26日

一般社団法人日本歯科厚生協会、第3期第3回セミナーを開催

カウンセリングのノウハウについて、ロールプレイングをまじえて紹介される

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 さる6月26日(日)、日宝四ツ橋中央ビル(大阪府)において、カリスマトリートメントコーディネーター養成スクール(一般社団法人日本歯科厚生協会主催)の第3期第3回セミナーが開催された。トリートメントコーディネーター(TC)とは、医療者と患者の間に立ち、 双方にとって満足のいく治療を進めるための調整役である。本スクールでは、TCとして活躍している鈴木誓子氏(歯科衛生士・日本歯科厚生協会会長)が直接指導を行っている。1期につき5回のセミナーが実施され、最終日の試験に合格すればTCとして認定される。

 第3回目である今回は、まずインプラント治療について説明するカウンセリングについて、参加者によるロールプレイングが行われた。メリットだけでなく、デメリット(リスク)についても説明すること、現在だけでなく、患者が将来どのように過ごしたいかまでイメージできるように伝えるなど、鈴木氏から適宜アドバイスがなされた。

 その後、初診時の検査結果について説明するセカンドカウンセリングや、治療内容について患者が意志を固めて決済するクロージングカウンセリング、患者のタイプ別のカウンセリングのポイント、そして患者からよく受ける質問に対する答え方について、鈴木氏が講義を行った。自身の体験談や雑談を交えた氏のユニークな講義に、参加者は終始引きこまれていた。

 最後に、鈴木氏が患者に対し実際に行ったセカンドカウンセリングを録音した音声が参加者向けに流された。当初は自己否定感が強く、自分の口腔内の状態に諦めを感じていた患者が、鈴木氏のカウンセリングによって、自分からいろいろと質問を投げかけるようになるなど意識の変化がみられ、カウンセリングの重要性が非常によくわかる内容であった。