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2016年7月3日

「なるほどペリオ講座~Prof.天野とDr.ヒロのペリオワールド」開催

歯科衛生士ら400名が参加し盛会となる

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 さる7月3日(日)、大崎ブライトコアホール(東京都)において、「なるほどペリオ講座~Prof.天野とDr.ヒロのペリオワールド」(ウエルテック株式会社主催)が講師に天野敦雄氏(阪大教授)と山本浩正氏(大阪府開業)を迎え開催され、歯科衛生士ら400名が参加し盛会となった。
 
 まず午前は、天野氏が「今こそペリオドントロジーに目を向けよう!」と題し登壇。歯周病菌は鉄分が必須栄養素であるため、歯周基本治療により出血を止めること、すなわち潰瘍面閉鎖がポイントであることや、歯周病発病を高めるリスク因子を把握する重要性など、エビデンスに基づいた最新の歯周病病因論をイラストや動画とともにわかりやすく解説した。最後に、患者さんと二人三脚で歩んでいくために大切なことを提示し、「合点がいくと、人は動く」とまとめた。

 午後は、山本氏が「ペリオ攻略!システム構築の"こころ"」と題し登壇。「メインテナンスで患者さんは得をするか?」との自問に、さまざまなエビデンスや自院のデータから「メインテナンスに通うと歯が3倍長もちする」と述べるとともに、医院運営をロングスパンでみた場合、高いリコール率を維持する重要性について述べた。また、歯周抗菌療法のベネフィットとリスクについても触れ、耐性菌の問題などがあることから、とくに幼少期の抗菌剤服用には慎重であるべきと私見を述べた。

 最後に、両氏によるディスカッションが行われた。「メインテナンスの時間配分や流れ、患者への情報提供は?」「SPT時に4mm以上の歯周ポケットがあった場合の対応は?」など、事前に受け付けた質問に1つひとつ答えるかたちで展開。講演もディスカッションも、両氏の独特の語り口に会場は終始和やかな雰囲気であった。