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2016年7月30日

OJ、2016年 年次ミーティングを開催

15周年記念大会、500名を集め成功裏に終わる

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 さる7月30日(土)、31日(日)の両日、ベルサール飯田橋ファースト(東京都)において、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下OJ、水上哲也会長)2016年 年次ミーティングが「軟組織のマネージメント」をテーマに開催された。

 大会前日の29日(金)には、TKPガーデンシティ永田町(東京都)において、瀧野裕行氏(京都府開業)と中田光太郎氏(京都府開業)を講師とする「軟組織マネージメントハンズオンコース」が開催された。講義と実習にて結合組織採取と移植時のテクニックについて解説され、参加者も大満足の充実した内容となった。

 初日の午前は、今年2月に開催されたOJミッドウィンターミーティングにて選出された6名の演者による会員発表が行われ、木津康博氏(神奈川県開業)、鳥潟隆睦氏(大阪府開業)、山口文誉氏(神奈川県開業)、下田 徹氏(兵庫県開業)、月岡庸之氏(東京都開業)、木村智憲氏(埼玉県開業)がそれぞれ講演した。その後、教育講演1として信藤孝博氏(大阪府開業)が基礎研究からアプローチした軟組織移植の生着過程について語り、好評を博した。

 午後は正会員コンテストが行われ、三木通英氏(兵庫県開業)、藍 浩之氏(愛知県開業)、大谷 昌氏(大阪府開業)、猪子光晴氏(北海道開業)が登壇し、骨造成術や顎位・顔貌の改善、減張切開の新規手法などに関して発表した。なお、OJ Awardは大谷氏が受賞した。

 2日目の午前はシンポジウム1「インプラント埋入部の軟組織マネージメント」と教育講演2が行われた。シンポジウム1では岡田素平太氏(東京都開業)、大河原純也氏(茨城県開業)、松川敏久氏(奈良県開業)の他、石川知弘氏(静岡県開業)と中山かおり氏(歯科衛生士・石川歯科)の2名がペアで講演。ソケットプリザベーションや結合組織移植、抜歯後即時埋入症例の適応、また軟組織造成手術中の歯科医師と歯科衛生士による事細かなコンビネーションまで、多角的に軟組織のマネージメントが考察された。続く教育講演では、この分野のスペシャリストである鈴木真名氏(東京都開業)が文献と症例に基づく軟組織移植の基準および分類を提示し、注目を浴びた。

 午後にはシンポジウム2「上部構造との調和のための軟組織マネージメント」と題し、木林博之氏(京都府開業)、南 昌宏氏(大阪府開業)、そして瀧野裕行氏と都築優治氏(Ray Dental Labor)、日高豊彦氏(神奈川県開業)と高橋 健氏(Smile Exchange)の歯科医師と歯科技工士ペアがそれぞれ講演した。適切な歯肉縁下カントゥアやインプラント周囲粘膜の色調、またPink EstheticsとWhite Estheticsなどについて補綴的観点からインプラント治療を論じた。

 別ホールでは、関 錦二郎氏(関錦二郎商店)、志田和浩氏(PREF)、一柳通宣氏(デン テックインターナショナル勤務)、滝澤 崇氏(oral design彩雲勤務)による歯科技工士セッションの他、山口千緒里氏(ブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター勤務)、下田裕子氏(水上歯科クリニック勤務)、佐藤久美子氏(オリーブデンタルハウス)、丸橋理沙氏(フリーランス)による歯科衛生士セッションが開催され、いずれも立ち見が出るほどの盛況となった。

 閉会の挨拶では、次期会長の三好敬三氏(東京都開業)がマイクを握り、OJのよりいっそうの発展を祈念し、15周年記念大会の幕を下ろした。