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2016年9月10日

2016 Penn Endodontic Global Symposium in Japan開催

「Endodontics in Implant Era」をテーマに

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 さる9月10日(土)、11日(日)の両日、都市センターホテル(東京都)において、ペンシルバニア大学歯学部主催による2016 Penn Endodontic Global Symposium in Japan(石井 宏大会長)が「Endodontics in Implant Era」をテーマに開催され、200名以上が参集し盛会となった。

 日本では4年ぶりの開催となった本シンポジウム。演者は全員ペンシルバニア大学とその関係機関の教員、大学院修了者によって構成され、2日間にわたり歯内療法の最先端の知見や臨床例などが報告された。

 なかでも2日目には、牛窪敏博氏(大阪府開業)のモデレーターのもと、Dr. Gilberto Debelian(ノルウェー開業)が「歯内療法領域で三次元的な根管形成を実現するための伸縮性のあるニッケルチタニウム性のファイルの応用」として登壇。複雑な解剖学的形態を考慮したアプローチが重要としたうえで、従来の円状のファイルがすべての根管壁に触れているわけではないことから、温度に依存した形状記憶を有するXP-endoファイルの特徴や使用法をわかりやすく解説した。

 また、井澤常泰氏(東京都開業)のモデレーターのもと、「エンドドンティックマイクロサージェリー―臨床コンセプトとその術式」のセッションでは、Dr. Syngcuk Kim(ペンシルバニア大教授)が「エンドVSインプラント」と題して登壇。インプラントが一般的に行われるようになった現在、安易な抜歯に対する警鐘を鳴らすとともに、さまざまな臨床例を提示しながら天然歯を残すことが理想のゴールとまとめた。その後の質疑応答でも、会場からさまざまな質問が飛び交うなど、終始熱気に包まれた。