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2016年9月16日

第46回 公益社団法人日本口腔インプラント学会 学術大会開催

「健康維持と口腔インプラント治療~社会的ニーズを考え原点を見直す」をテーマに

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 さる9月16日(金)から18日(日)の3日間、名古屋国際会議場(愛知県)において、第46回 公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会(永原國央大会長、渡邉文彦理事長)が、約4,200名の参加者を集め盛大に開催された。

 16日は理事長挨拶に続いて、倫理委員会セミナーと専門医教育講座が行われた。倫理委員会セミナーでは木村博人氏(弘前医療福祉大)が登壇し、口腔インプラント治療に関連する広告規制について医療広告ガイドラインをもとに解説した。専門医教育講座では岸本裕充氏(兵庫医科大)が「骨吸収抑制薬を使用中の患者に対する歯科治療~インプラントも含めて~」の演題で、兵庫県病院歯科医会でのBRONJ調査や2016年に出された最新のポジションペーパーなど最新の知見をもとに、MRONJの診断基準や予防的休薬の有効性などについて自身の症例を供覧しながら詳説した。

 17から18日にかけては、永原國央大会長を座長とした医療訴訟に関する特別講演をはじめ、抜歯即時埋入、インプラント周囲炎、上顎洞炎、デジタルデンティストリーなど多岐にわたるシンポジウム・講演が行われた。また、大会テーマにそって、オーラル・フレイルの予防、周術期における全身管理、有病者に対する多職種連携、上部構造の設計変更など、超高齢社会において必要とされる内容の講演が多く見られた。

 その他、各教育講座や研究発表、一般口演、ポスター発表、市民フォーラムなども行われ盛況となった。海外講師講演では、Shankar Iyer氏(米国・ラトガース大)やインプラント周囲炎の研究で著名なFrank Schwarz氏(ドイツ・ハインリッヒハイネ大)が講演を行い、注目を集めた。

 次回の第47回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会は、西郷慶悦大会長(日本口腔インプラント学会 東北・北海道支部支部長)のもと、「インプラント治療が拓く未来~ミート・ザ・フロントランナー~」をテーマに、きたる2017年9月22から24日にかけて、仙台国際センターおよび仙台サンプラザにて開催予定である。