Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2016年9月22日

スプラインHAインプラント20周年記念シンポジウム開催

「なぜSpline HA Implantを使うのか─広がるバイオインテグレーションの世界─」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる9月22日(木)、ベルサール神田(東京都)において、スプラインHAインプラント20周年記念シンポジウム(株式会社白鵬主催)が「なぜSpline HA Implantを使うのか─広がるバイオインテグレーションの世界─」をテーマに約350名以上の参加者を集め、盛大に開催された。

 最初は、本シンポジウムのチェアマンも務めた田中 收氏(バイオインプラントアカデミー主宰)が登壇。HAコーティングインプラントの特性について解説するとともに、側方力に対する強度など、スプラインHAインプラントのもつ特長について述べた。

 次に、林 揚春氏(東京都開業)が登壇し、スプラインHAインプラントを用いた豊富な長期症例などを供覧しながら、適応症の正しい選択について、骨質、部位などの観点も含めながら詳説。また、抜歯後即時埋入においてはとくにインプラントのポジションが最重要であり、適切な位置・方向への埋入を行うことが必須であることを強調した。さらには、ソケットシールドテクニックのポイントについて解説を行った。

 続いては、安達恵利子氏(歯科衛生士・千葉県勤務)が登壇し、超高齢社会における歯科の問題点について各種データを用いながら解説。インプラント治療と併せて栄養指導を含めたコンサルテーションを行うことで、高齢患者の健康をサポートすることの大切さについて語った。

 続いて、武田孝之氏(東京都開業)は、「患者中心のインプラント治療を目指して」とのテーマにて講演を行い、スプラインHAインプラントを用いることで、治療期間の短縮、患者の負担軽減などが達成できる旨を、症例を交えながら解説した。また、長年インプラント業界を牽引し続けてきた自身の経験をもとに、「治療方針は多岐にわたるが、診断は一つである」と述べ、診査・診断の重要性を聴講者へのメッセージとして伝えた。

 午後は、洪 性文氏(東京都勤務)が登壇。スプラインHAインプラントを用いてサイナスフロアエレベーションを行う際の術式・材料選択の基準について解説した。またとくに、CBCTを用いた診査・診断の勘所について述べ、聴講者の関心を引いた。

 最後は林 揚春氏と上原芳樹氏(歯科技工士・有限会社ファイン)が登壇し、交互に講演を展開。スプラインHAインプラントを用いた際の補綴設計について解説した。午前の講演で林氏が触れた、骨質によって埋入ポジションが変わるとの示唆を踏まえながら、上原氏が清掃性・歯肉形態を考慮した適切な補綴形態について具体的に説明するなど、充実した内容となった。

 講演後のディスカッションでは、HAコーティングインプラント、さらにはインプラント治療全体の展望などについて大局的な意見が交わされ、終日盛況だったシンポジウムを締めくくった。