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2016年10月1日

第33回日本障害者歯科学会総会・学術集会開催

「障害者歯科 地域からのメッセージ」をテーマに

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 さる10月1日(土)、2日(日)の両日、ソニックシティ(埼玉県)において、第33回日本障害者歯科学会総会・学術集会(島田 篤大会長、福田 理理事長)が「障害者歯科 地域からのメッセージ」をテーマに開催された。

 1日は、開会式・会員総会に続いて、安井利一氏(明海大学長)による特別講演I「超高齢社会の障害者歯科保健医療」をはじめ、尾本和彦氏(心身障害児総合医療療育センター歯科)による「障害児に対する摂食嚥下リハビリテーション」、須田牧夫氏(日歯大口腔リハビリテーション多摩クリニック)による歯科衛生士基礎講座I「歯科衛生士が知っておきたい摂食嚥下」、重枝昭広氏(東京都立心身障害者口腔保健センター副所長)、田村文誉氏(日歯大口腔リハビリテーション多摩クリニック)、中神正博氏(加古川歯科保健センター)をパネリストに迎えてのシンポジウム「障害者歯科~地域からのメッセージ~これからの地域連携を考える」などが行われた。特別講演Iでは高齢化という人口構造の変化を受け高齢障害者歯科保健医療の構築が求められているとされ、シンポジウムでは各パネリストが所属するセンター・クリニックの活動と地域における連携の取り組みなどが紹介された。また、シンポジウムでは追加の演者として佐々木隆子氏(埼玉県歯科医師会口腔保健センター)が登壇し、埼玉県立の障害者歯科診療所など5施設へ行ったアンケート調査の結果を報告した。

 2日は、内山 茂氏(医歯大臨床教授)による歯科衛生士教育講座II「障害者に対するPMTC」、山碕純一氏(東邦大学長)による特別講演II「循環器疾患患者の特徴と対応」、花谷重守氏(鶴見大短期大学部歯科衛生士科准教授)による教育講演II「障害者の補綴処置と経過」、そして菊谷 武氏(日歯大口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)による市民講座「認知症と歯科―認知症になったらすること、認知症になる前にすること―」などが行われた。また、大規模災害発生時の学会としての対応マニュアル作成を目的に発足された大災害時対応検討委員会によるシンポジウム「熊本地震に学び災害時の対応を考える」も行われ、熊本地震での経験や支援活動での課題を通じて、マニュアル作成に向けて基本的考え方などが検討された。

 両日とも多くの参加者を得て、成功裏に閉会となった。