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2016年10月16日

Osseo Skarp Institute(O.S.I.)Study Club第19回Conference in 名古屋開催

澤瀬 隆・長崎大教授を特別講師として迎え、好評を博す

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 さる10月16日(日)、ウインクあいち(愛知県)において、Osseo Skarp Institute(O.S.I.)Study Club第19回Conference in 名古屋が開催された。

 前半は恒例となる会員発表が行われた。後半は澤瀬 隆氏(長崎大大学院医歯薬学総合研究科口腔インプラント学分野教授)を特別講師に迎え、オッセオインテグレーションを中心に据えた骨太のテーマで3時間におよぶ講演となった。

 午前中は会員発表にて、柴田礼央氏(愛知県勤務)の「栄養学からアプローチした歯周病予防」、神下太一氏(沖縄県開業)の「インプラント周囲のソフトティッシュ・マネージメントのタイミングとその要」、濱 仁隆氏(東京都開業)の「インプラント治療における各種トルクコントローラーのトルク値再現精度」、山脇将貴氏(岡山県開業)の「矯正治療後の審美的・機能的改善を依頼された一症例」の計4題が講演された。30代の演者も含む若手による発表の向きもあるなか、伊藤雄策氏(大阪府開業)や原 正幸氏(愛知県開業)などのO.S.I.ファウンダーによる叱咤激励もあり、緊張感のある会員発表となった。特に柴田氏の栄養学的なアプローチは注目を集め、会場からも多くの質問が浴びせられた。

 午後は澤瀬氏による特別講演「Osseointegrationを再考する」が行われた。自身が大学を卒業してから大学院で研究を続け、イエテボリ大学(スウェーデン)への留学を経て、現在に至るまでのストーリーを軸に、オッセオインテグレーションだけでなく、インプラントの表面改質や荷重、骨質の研究など各時期における研究を披露し、まるで絵巻物を読んでいるような感覚にさせられる講演であった。氏の巧みな話術で盛り上がった会場は、講演終了後も半ばディスカッションの様相を呈し、熱気を帯びたまま会の幕を閉じた。