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2016年11月20日

第9回STEP ANNUAL MEETING開催

「診断力2~明日からできる!診断&テクニック~」をテーマに

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 さる11月20日(日)、都久志会館(福岡県)において、第9回STEP発表会(手島 将代表)が行われた。STEPとは、田中秀樹氏(福岡県開業)が主宰するスタディグループTEPおよび秀志会の総称。今回は「診断力2~明日からできる!診断&テクニック~」をテーマに開催された。本会は、歯科医師のみならず、歯科技工士、歯科衛生士などのコ・デンタルスタッフの参加も多くみられ、多数の展示企業とともに約300名が参集し、盛会となった。

 当日はまず田中氏が開会の辞を述べ、以下の演者・演題による会員発表が行われた。なお、発表は本会の共催であるスタディグループR・R2(徳永哲彦主宰)ならびにPABC(安東俊夫主宰、いずれも福岡県開業)の会員も、それぞれ1名ずつが講演を行った。

会員発表1 座長:荒木秀文氏(福岡県開業)
・葉山揚介氏:歯の保存のための歯内治療オプション~エンドマテリアルの活用法~
・井上秀樹氏(PABC):感染根管治療を振り返って
・円林秀治氏:審美と歯周組織の調和を考えたダイレクトボンディングの実践

会員発表2 座長:徳永哲彦氏(福岡県開業)
・上島 忠氏:重度歯周病患者に対し総義歯とAGCテレスコープデンチャーにて対応した一症例
・末宗清信氏(R2):患者本来の顎位を考慮した全顎矯正治療の一症例

会員発表3 座長:堤春比古氏(福岡県開業)
・田代 剛氏:自家歯牙移植~歯根膜の組織学的特性を考える
・荻野真介氏:インプラント補綴のカントゥアデザイン~より自然で機能的な補綴物のために~
・菅鉢孝治氏:前歯部領域におけるインプラント~永続性のある審美修復への鍵~

 各講演後の質疑応答では、来賓の下川公一氏(福岡県開業)ら、ベテラン歯科医師によって各演者に適切なアドバイスがされるなど、スタディグループの年次総会らしい教育的な会員発表となった。

 その後、安東俊夫氏が「経過の中で当時の診断力を検証する」と題して登壇。氏はまず、歯科治療における診断の正否は、その経過で明らかになると述べ、そのことから診断時には「治癒の予測」が重要であるとした。そのうえで中長期的に経過観察を行っている症例を多数提示しながら、それらの症例の治療時の診断の根拠を、その時々のエビデンスや臨床経験を織り交ぜて解説した。