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2017年1月22日

2016年度 第1回東京SJCDハイジニストミーティング開催

講師に山本浩正氏を招聘し、「メンテの作法」をテーマに

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 さる1月22日(日)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)において、2016年度 第1回東京SJCDハイジニストミーティング(東京SJCD主催)が開催され、128名が参集した。

 はじめに河田裕夫氏(東京SJCD理事、東京都開業)による挨拶の後、山本浩正氏(大阪府開業)が登壇し、「メンテの作法」と題して二部にわたり講演が行われた。

 自院での10年症例患者が440名を超えたという山本氏は、はじめに、「患者の病状がどうよくなるかに目がいきがちだが、どう悪くなるかも考え、その人の10年後に思いを馳せることが重要。今後、長期にわたり患者を担当し、長期症例を発表する歯科衛生士が増えてほしい」と述べた。

 その後、本会のテーマであるメインテナンス患者へのアプローチ法を、症例や文献を交えながら解説。「検査はコミュニケーションの場である」と述べ、声のトーンや声掛けのタイミングなどに留意し、患者がリラックスできる空気をつくることが重要であると説明した。また、プロービング値、BOP率から読み取れるさまざまな情報を示し、患者への効果的な説明法を紹介。検査結果をありのまま伝えるのではなく、患者に配慮した伝え方をすべきであると述べた。

 最後に「患者さんに尋ねたいこと尋ねる前に、まずは患者さんが話したいことをしっかりと聞くべき。そして、話をするときは患者さんの名前を呼んでから話し始めたり、心配だから、と一言添えたりするなど言葉に付ける「タグ」に意識的になるべきだ」と結んだ。患者とのコミュニケーションに使えるノウハウが満載の内容に、受講者は終始熱心に耳を傾けていた。

 その後、土屋和子氏(歯科衛生士・株式会社スマイルケア代表)を座長に迎え、歯科衛生士による会員発表として「エアーポリッシングの活用」(林佳奈美氏・ワタナベ歯科医院)、「関節リウマチ疾患のある重度慢性歯周炎患者に対し医科との連携を行った一症例」(永田鈴佳氏・池田歯科医院)が行われた。

 なお、次回、2017年度第1回ハイジニストミーティングは、きたる2017年10月29日(日)に土屋和子氏を招聘し、同会場において開催予定である。