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2017年2月4日

第15回船橋市地域リハビリテーション研究大会開催

地域リハに携わる多職種が参集

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 さる2月4日(土)、宮本公民館(千葉県)において、第15回船橋市地域リハビリテーション研究大会(主催:船橋市、協力:船橋在宅医療ひまわりネットワーク)が開催され、地域リハビリテーションに携わる多職種が参集し盛会となった。

 地域リハビリテーションとは「障害のある子供や成人・高齢者とその家族が、住み慣れたところで、一生安全に、その人らしくいきいきとした生活ができるよう、保健・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行う活動のすべて」(日本リハビリテーション病院・施設協会)を指す。

 本大会では、まず船橋市および船橋市リハビリセンターの担当者より、「平成28年度地域リハビリテーション拠点事業報告」と、「船橋市における介護サービスの推移」、「回復期リハビリテーション病棟実態調査」などが報告された。

 つづいて、一般演題「自立支援に向けて私たちができること!」が行われ、理学療法士、介護福祉士、社会福祉士、通所リハビリ責任者、ボランティア団体代表など7名の演者により、地域リハに関する研究発表・実践報告がなされた。自立支援に向けてさまざまな課題がありながらも、他の職種とも連携を図りながら積極的に取り組む姿勢が印象的であった。
 
 つづいて、石川 誠氏(船橋市立リハビリテーション病院・船橋市リハビリセンター指定管理者代表)の座長のもと、藤島一郎氏(浜松市リハビリテーション病院院長)による「浜松市リハビリテーション病院における地域リハと嚥下障害の取り組みおよび臨床倫理について」と題した特別講演が行われた。嚥下障害においては、経口摂取、誤嚥性肺炎、胃瘻など患者・家族・医療者間でそれぞれの希望や考えが交錯し、倫理的ジレンマが生じる場面が少なくない。今後の医療では、そのような倫理的視点を理解したうえで、医療者は十分な情報提供・アドバイスを行い患者・家族が自分で方針を決める手伝いをすることが大切で、そのために皆で話し合い・コミュニケーションをとることが重要とした。