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2017年2月9日

東京都三師会、合同講演会を開催

講師に飯島勝矢氏を招聘し、会場を埋めつくす盛会に

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 さる2月9日(木)、東京都医師会館(東京都)において、東京都三師会合同講演会(東京都医師会、東京都薬剤師会、東京都歯科医師会)が開催され、会場を埋めつくす約300名が参集した。

 会場では、尾崎治夫氏(東京都医師会会長)、石垣栄一氏(東京都薬剤師会会長)、高橋哲夫氏(東京都歯科医師会会長)による挨拶が行われ、その中で尾崎氏は、「多職種で連携してフレイル予防に取り組むことで、地域包括ケアの柱になるのでないか」とフレイル予防の取り組みに期待を寄せた。

 その後、飯島勝矢氏(東大高齢社会総合研究機構教授)による講演「より早期からの包括的予防戦略―なぜ医歯薬連携が求められるのか―」が行われた。飯島氏は、フレイルおよびオーラルフレイルの概念について説明しながら、より早期からのサルコペニア予防とフレイル予防のための三位一体「栄養(食・口腔)、運動、社会参加」の重要性を強調。また、新たな健康増進活動としての市民どうしでチェックできるフレイル・チェックの狙いとして、1)住民自身の早めに気づき・自分事化、2)元気シニアの活躍の場――の2つについてもわかりやすく解説し、現在全国に広がっている自治体との協働による住民主導型フレイル予防活動も紹介した。さらに、地域包括ケアを通した高齢社会の創生には、講演タイトルにある医歯薬連携を含めた地域の連携が重要と訴え、フレイル予防は「総合知によるまちづくり」とまとめた。

 「フレイル予防を国民運動に」と呼びかけている飯島氏の熱のこもった90分間に及ぶトークが展開され、会場は熱気に包まれていた。