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2017年2月22日

第44回日本臨床矯正歯科医会・千葉大会開催

「成長期の不正咬合を考える―連携の新しい形」をテーマに

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 さる2月22日(水)、23日(木)の両日、ヒルトン成田(千葉県)において、第44回日本臨床矯正歯科医会・千葉大会(土屋俊夫大会長、富永雪穂会長)が「成長期の不正咬合を考える―蓄積された臨床データを読み解く―」をテーマに開催され、474名が参集した。

 学会長の富永雪穂氏(静岡県開業)、大会長の土谷俊夫氏(千葉県開業)の辞により開始された本大会では、会員発表や招待講演、臨床セミナー、スタッフプログラム、シンポジウムなどのプログラムが行われた。

 臨床セミナーでは「成長期の不正咬合を考える―連携の新しい形」と題し、まず学術委員会の稲毛滋自氏(神奈川県開業)が骨格性上顎前突の定義を説明し、兼元廣明氏(千葉県開業)が骨格性上顎前突の症例を供覧した。次いで末石研二氏(東歯大歯科矯正学講座教授)が「上顎前突の早期治療は有効か」と題し、日本矯正歯科学会がリリースした「矯正治療のガイドライン 上顎前突編」を、どのように解釈して臨床に活かせばいいのかについて解説した。研究者間の意見に差があるのも事実ではあるが、診療ガイドラインはEBMに基づいた治療のために参考にするべき指標であることを強調した。

 また韓国・台湾からの招待講演に加え、シンポジウム「学校歯科健康診断、歯列・咬合・顎関節の事後措置における地域連携を考える」(座長:黒田敬之氏、医歯大名誉教授)では、地域の矯正歯科専門医、養護教諭、自治体歯科医師会からシンポジストが登壇し、学校の健康診断から地域で子どもたちの歯列・咬合・顎関節をどのようにみていくか、どのように指導していくべきかについて講演・討論され、国際的・学際的な内容となった。