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2017年2月26日

医歯大歯科同窓会、講演会「卒後に学ぶペリオ2―新進気鋭の専門医、ふたたび―」を開催

好評につき、1年半ぶりに第2回目の開催が実現

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 さる2月26日(日)、東京医科歯科大学歯科棟南4階特別講堂において、東京医科歯科大学歯科同窓会第54期Part1No.24講演会「卒後に学ぶペリオ2―新進気鋭の専門医、ふたたび―」(東京医科歯科大学歯科同窓会学術部主催)が開催された。

 本講演会は2015年7月に開催された講演会が好評だったため、1年半ぶりに第2回目の開催が実現したもの。講師には前回同様、同大学出身で、3年前までペリオ教室に在籍した小林宏明氏(住友商事歯科診療所所長、医歯大大学院歯周病学分野非常勤講師)と秋月達也氏(元神歯大歯周病学分野講師、医歯大大学院歯周病学分野助教)の2名が招聘された。

 午前に登壇した小林氏、午後に登壇した秋月氏とも2部構成で、小林氏は「こんな質問に答えられますか?」、「原因を正確に把握する」と題して行動経済学から傾聴スキルをよりどころにした患者対応や態癖やセメント質剥離、エイジングなど、患者個別に対応した歯周治療の実際、さらにはSRPをはじめとする初期治療時の使用器具の使い方まで、臨床の現場に即した内容が披露された。また、秋月氏は「歯周外科の必要性」、「歯周外科の実際」の題材で講演。日本歯周病学会ホームページにあるガイドラインをもとに歯周外科の目的から歯周組織の解剖学的特徴をふまえた歯周外科の実際を、動画を交えてわかりやすく解説。とくにpapilla preservation techniqueの解説では切開線の入れ方、剥離、掻把、縫合まで詳しく述べられた。

 昼休みまでメモをする聴講者が多く、途中退席もほとんどないような充実した講演内容が印象的で、熱心に講演に聞き入る集中力と質疑応答の活発であった参加者に脱帽の講演会となった。