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2017年3月9日

(一社)日本私立歯科大学協会、第7回歯科プレスセミナーを開催

「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える」をテーマに

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 さる3月9日(木)、コンファレンススクエアエムプラス(東京都)において、「~歯科医学・歯科医療から国民生活を考える~第7回歯科プレスセミナー」(一般社団法人 日本私立歯科大学協会主催、井出吉信会長)が開催された。本セミナーは、主に一般マスコミ向けにこれからの歯科が担う役割の大きさや魅力について広く伝えようというもので2010年より開催され、今回で7回目を迎えている。

 会場では井出会長による開会挨拶の後、長谷川博雅氏(松歯大歯学部部長、口腔病理学講座教授)による講演「お口の中のあんな病気、こんな病気」が行われた。冒頭、長谷川氏は口腔疾患の病理診断を行う口腔病理医について紹介しながら、う蝕や歯周病以外の口腔粘膜疾患について多数の症例を供覧。また、注意が必要な口腔がんの予備軍として「扁平苔癬」をはじめとする潜在性悪性疾患について言及。高齢化にともなう口腔がんの急増についても触れ、歯科の定期健診によるがんの早期発見・早期治療を訴えた。

 つづいて、前田初彦氏(愛院大歯学部口腔病理学講座教授)が「口腔病理学から観たASEAN経済共同体後のアジアにおける歯科医療への日本の戦略的役割」と題して登壇。前田氏は、ASEAN諸国における口腔病理診断の現状と課題について解説。医療格差を解消するための口腔病理学教育の標準化や、口腔病理医の育成する環境づくりへの支援の重要性を挙げた。

 講演後の質疑応答では会場から質問が寄せられ、両氏がわかりやすく説明する様子も見られ盛会となっていた。