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2017年3月19日

第5回SAFE学術大会

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 さる3月19日(日)、20日(月)の両日、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)にて「第5回SAFE学術大会」(野阪泰弘大会長)が「トラブルヘキサゴン ~患者由来性合併症~」をテーマに開催され、約400名が会場に参集した。

 インプラントのトラブル症例を検証する勉強会SAFE(Sharing All Failed Experiences)が主催する学術大会であり、第5回となる本大会では、患者由来性合併症をメインテーマとした。

 患者由来性合併症を全身疾患・薬剤投与・高齢・習癖・コミュニケーション・局所状態に起因するトラブル症例に細分化し、それぞれをセッションとして講演およびディスカッションを行った。以下に、当日の演題と演者を示す。

・インプラント治療における全身チェックの重要性:野阪泰弘氏(兵庫県開業)
・循環器疾患患者のインプラント手術におけるポイント:堀内克啓氏(奈良県開業)
・糖尿病患者へのインプラント治療:松田博文氏(奈良県開業)
・インプラントの予後に影響を及ぼすクスリとは?:宗像源博氏(神歯大附属病院口腔インプラントセンター)
・抗血栓療法患者のインプラント治療における注意点:吉竹賢祐氏(大阪府開業)
・要介護高齢者におけるインプラント治療の現状とその対応:和田誠大氏(阪大歯学部附属病院)
・かかりつけ歯科医院での高齢者に対するインプラントメインテナンス:藤本和泉氏(歯科・林美穂医院勤務)
・障害を受けられている方々への歯科衛生士の役割:久野のぞみ氏(こうすけデンタルクリニック勤務)
・パラファンクションによるトラブル:大森有樹氏(大阪府開業)
・患者は何を求めている?審美的要求の多様性:中田光太郎氏(京都府開業)
・インプラント治療における歯科衛生士の介入方法:丸橋理沙氏(フリーランス)
・中切歯単独インプラントのメンテナンスにおける審美障害:南 昌宏氏(大阪府開業)
・本当にそのトラブルは患者由来なのか?:瀧野裕行氏(京都府開業)

 さらに、特別講演として岸本裕充氏(兵庫医科大)が「歯科医も知らないと怖い「クスリのリスク」」、西田 亙氏(愛媛県開業・糖尿病専門医)が「糖尿病患者は何が怖いのか? ~インプラント埋入時に歯科が留意すべきポイント~」と題して講演した。

 いずれの講演も過去のトラブルから学ぶ貴重な機会であり、参加者が熱心に聞き入る様子が印象的であった。

 なお、本大会では、『SAFE Troubleshooting Guide Volume2 患者由来性合併症編 全身疾患・薬剤投与に起因するインプラントトラブルのリカバリー(クインテッセンス出版)』が発刊された。今後SAFEでは続刊を発刊予定である。