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2017年3月26日

インプラントミーティング in 東京開催

ジーシー社インプラント発売20周年を記念し、約100名が参集

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 さる3月26日(日)、GC Corporate Center(東京都)において、インプラントミーティング in 東京(株式会社ジーシー主催、中尾潔貴代表取締役社長)が、参加者約100名を集めて盛大に開催された。本会は、ジーシー社インプラントの発売20周年を記念して催されたものである。

 開会後、午前の部ではまず、梅津清隆氏(東京都開業)が「歯科インプラント:システムと治療のGlobalizationとLocalization」と題して講演を行った。最初に抜歯即時埋入の歴史を振り返り、手技や材料の変遷について語った。そして、氏が手掛けてきた約20年の症例を供覧しながら、診査・診断と治療計画について解説した。

 次いで、中村悠介氏(中野デンタルクリニック)が「インプラント技工を円滑におこなうためのラボサイドからのアプローチ」と題し、歯科技工物を製作する際の歯科医師とのコミュニケーションのポイントについて語った。質疑応答では、歯科技工所が院内になく遠隔地の場合でも情報を密にとる方法として、Dropboxを活用した方法を具体的に解説し聴衆の関心を惹いた。

 午後の部では、大谷一紀氏(東京都開業)が「多様化する患者ニーズに対応した各種欠損補綴治療」と題して登壇した。審美領域の1歯欠損において、患者の望みを取り入れた欠損補綴治療の1つとしてインプラント・ブリッジ以外の手法<接着ブリッジ>を紹介。歯質への侵襲が比較的少ない、患者の外科的恐怖感が少ないなど利点を挙げ、その手法を具体的に解説した。

 服部千絵氏(ハート・イン歯科クリニック)は「インプラント治療における院内感染対策」として、滅菌、消毒のマニュアル化の重要性について解説した後に、治療器具、治療エリアの滅菌、消毒法について解説した。

 最後に、中川雅裕氏(東京都開業)が「包括治療におけるロンジェビティー:歯周組織・インプラント周囲組織の重要性」と題して講演を行った。審美領域においては、顔貌・口唇とのバランスを考慮して診査・診断を行い、そしてその診断結果をもとに補綴物、歯周組織の改善を行っていくことの重要性であるとした。また、症例を供覧するなかで、インプラントの埋入位置、歯肉のデザイン、ソケットシールドテクニックのポイントなどについて述べた。

 全講演後に行われたディスカッションでは、中川氏が座長を務め、各講演の内容を振り返った。最後に、隣在歯、歯周組織も考えてインプラント治療を行うことが大事であるとして、本会をまとめた。