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2017年4月22日

第25回九州臨床再生歯科研究会講演会開催

「歯周組織再生の新たな展開」をテーマに

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 さる4月22日(土)、パピヨン24ガスホール(福岡市)にて、第25回九州臨床再生歯科研究会講演会(自見英治郎会長)が「歯周組織再生の新たな展開」をテーマに開催された。日本発・世界初のFGF-2歯周病治療薬「リグロス」の研究・開発経緯と、今後の臨床応用の展望について、開発者の村上伸也氏(阪大大学院歯学研究科口腔治療学教室)が講師として迎えられ、「新規歯周組織再製剤リグロス(FGF-2製剤)の適正使用に向けて」と題して講演した。2016年9月に製造販売が承認され、今年新たに保険収載されたことで話題ということもあって、多くの参加者が詰めかけた。
 
 村上氏はリグロスの特性として、医薬品として認可された世界初の歯周組織再生治療薬で遺伝子組み換えbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)製剤であること、エナメルマトリックスデリバティブ対照比較試験の主要評価項目である新生歯槽骨の増加量においてリグロスの優越性が認められていること、in vitro・in vivoで歯槽骨・セメント質・歯根膜の再生をリグロスが促進して結合組織付着を形成させることなどを解説し、根分岐部病変や楔状骨欠損に応用した臨床例を示した。それらの臨床例の中には、歯槽骨の再生量には目を見張るものもあり、参加者たちは驚嘆の様子であった。