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2017年5月10日

サンスター株式会社、新製品発表会を開催

高濃度フッ化物配合の歯みがき剤「バトラー エフペーストα(アルファ)」新発売

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 さる5月10日(水)、サンスター東京(東京都)において、サンスター株式会社(大阪府、金田善博代表)による新製品発表会が開催された。吉村孝志氏(サンスターグループオーラルケアカンパニーアジア/日本エリアプレジデント)の挨拶のあと、小峰陽比古氏(サンスターグループオーラルケアカンパニー研究開発部博士)により「フッ素活用による大人むし歯予防」と題してう蝕の仕組みなどが解説された。その後、梶山浩司郎氏(同マーケティング部バトラーブランドマネージャー)により新製品が発表された。

 この度新発売の歯みがき剤「バトラー エフペーストα(アルファ)」は、フッ化物をサンスター社史上最大濃度1,450ppm配合。加えて薬用成分GK2(グリチルリチン酸2K)が歯肉炎などを予防し、薬用成分LS(ラウロイルサルコシンNa)がう蝕や口臭の原因菌を殺菌する特長を有している。同社は二次う蝕や根面う蝕など、40代以上の中高齢者に多いう蝕を一般向けに「大人むし歯」と定義し、大人むし歯の認知とフッ化物による予防の啓発を進めたいとした。また、すでに発売済みのバトラーエフシリーズのエフコート(洗口液)などを併用することにより、より一層のう蝕予防を目指す。5月15日(月)より全国のドラッグストアなどで発売予定。なお、高濃度フッ化物配合のため、6歳未満の子どもには使用できない。

 さる3月17日(金)に、厚生労働省はフッ化物を配合した薬用歯みがきの上限を1,500ppm(0.15%)とする高濃度フッ化物配合の薬用歯みがきを医薬部外品として承認している。上限拡大をうけた後の初の高濃度フッ化物配合の歯みがき剤発売であり、今後市場にどのような影響があるのか動向を注目したい。