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2017年5月14日

日本再生医療学会、特別シンポジウムを開催

「開業医が進める再生医療:歯科再生医療を中心に」をテーマに

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 さる5月14日(日)、東京大学伊藤国際学術研究センター(東京都)において、日本再生医療学会(澤 芳樹理事長)による特別シンポジウム「開業医が進める再生医療:歯科再生医療を中心に」が開催され、歯科医師ら230名が参集し盛会となった。

 歯科領域では、いわゆる再生医療新法の下で、PRP等の血小板由来成長因子を用いた臨床などさまざまな再生医療が行われている。本シンポジウムは、再生医療の現状の情報共有を図るとともに、歯科医師が日常臨床のなかで再生医療をどのように生かし、患者に届けることができるのかを考える場を提供する目的で企画された。

 当日は、日本再生医療学会の顧問である上田 実氏(名大名誉教授)と、理事である大島勇人氏(新潟大教授)の座長のもと、6名の演者より再生医療の現状と今後の展開などについて講演が行われた。演題・演者を以下に示す。

「歯周組織再生療法の現状と導入」(吉江弘正氏、新潟大教授)
「我が国におけるインプラント治療と、インプラント治療に関連した再生医療のガラパゴス化」(春日井昇平氏、医歯大教授)
「再生医療サポート保険(自由診療)について」(古川和親氏、日本再生医療学会)
「末梢血を利用した現実的再生医療技術の普及」(井上 肇氏、聖マリアンヌ医科大学特任教授)
「培養上清を使った歯槽骨の再生」(上田氏)
「開業医に必要な再生医療教育」(江副幸子氏、阪大講師)

 各講演後には、会場から多くの質問や意見が寄せられるなど、再生医療に対する関心の高さがうかがえた。本シンポジウムのように、学会と開業医が情報共有を行い、患者に正しい情報を提供していく体制・環境づくりが今後ますます求められる。