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2017年6月3日

NATIONAL SYMPOSIUM OSTEOLOGY JAPAN開催

国内外の著名演者18名が硬・軟組織をテーマに共演

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 さる6月3日(土)、4日(日)の両日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)において、NATIONAL SYMPOSIUM OSTEOLOGY JAPAN(大会長:Mariano Sanz氏、渡邉文彦氏)が約400名超を集め開催された。

 母体となるOsteology Foundationは、口腔周囲組織修復・再建および科学的知見に基づいた新しい生体材料や外科技術の発展を目的として2003年に設立された団体で、1995年よりシンポジウムが始まり、今回は2014年以来3年ぶりの日本開催となった。

 大会長であるMariano Sanz 氏(スペイン・マドリード コンプルテンセ大)は、骨欠損をともなう残留歯槽頂の治療に関する講演で、水平的および垂直的骨造成の動画を供覧。業者と協力して制作したという動画のクオリティは非常に高く、会場からどよめきが起きるほどであった。

 Mario Roccuzzo氏(イタリア・トリノ大)は、インプラント周囲炎に対する再生療法のコンセプトに関する講演で、周囲炎に罹患させないためにはインプラントネック部のソフトティッシュインテグレーションが重要であると強調し、治療法が確立されていない現在では何よりも予防を重視すべきであると結んだ。

 Anton Sculean氏(スイス・ベルン大)は、ペリオとインプラントのためのプラスティックサージェリーをテーマとする講演を展開。歯肉退縮部における結合組織を用いたトンネリングテクニックのステップバイステップを供覧し、喝采を浴びた。

 初日を「Clinical Forum」、2日目を「Scientific Forum」と位置づけ、2日間で合計18名の著名演者により7つのセッション、2つのハンズオンワークショップが行われ充実の内容となった。特に上記3名のInternational Speakerは両日登壇し、観衆を魅了した。

 次回のOSTEOLOGY JAPANは2021年に開催される予定である。