さる6月16日（金）、歯科医師会館において、日本歯科医師会（以下、日歯、堀　憲郎会長）による新役員就任記者会見が開催された。前日に開催された第185回定時代議員会での信任投票によって選任された2期目となる堀執行部は、代議員会終了後に開催した第1回理事会にて役職・所管業務を決定した。会場では村岡宜明専務理事による役員の紹介後、各役員から抱負と決意が述べられた。（任期は平成29年6月16日から平成31年6月開催の定時代議員会終結時まで）

　堀会長は挨拶の中で、近年の歯科医療に対する国民の理解や期待の高まりから、重要な任期であるとしたうえで、「改革マインドを忘れずチャレンジ精神を発揮して、創造性豊かな会務を執行したい」と述べた。

　今回の組織編成の特徴としては、平成30年度の診療報酬と介護報酬の同時改定に向けた対応として、高齢者対策をふまえた地域保健の充実が不可欠であるとし、地域保健の分野を拡充。従来の地域保健・産業保健の分野と、介護保険・在宅医療、地域包括ケアを含めた高齢者対策に特化した分野に対応するとのこと。

　国民の歯科医療に対する期待の大きさは、堀執行部への追い風となるだろう。今後の日歯の取り組みに注目したい。以下に、新役員と所管業務を示す。

【副会長】
柳川忠廣（総務、会計、厚生・会員、学術、学会、広報）
佐藤　保（地域保健1・2、国際渉外）
牧野利彦（社会保険、医療管理・税務、器材薬剤、情報管理、研究機構）
【専務理事】
村岡宜明（総括）
【常務理事】
遠藤秀樹（社会保険）
杉山茂夫（器材薬剤、情報管理）
古橋會治（会計、厚生・会員）
高野直久（地域保健1）
小林慶太（学術、国際渉外、学会）
小玉　剛（地域保健2）
三井博晶（医療管理・税務）
小山茂幸（広報）
瀬古口精良（総務）
【理事】
森口浩充（医療管理・税務）
藤原元幸（広報）
荒川信介（会計、厚生・会員）
宮口　嚴（器材薬剤、情報管理）
蓮池芳浩（総務、広報）
砂川　稔（地域保健1・2）
山口武之（社会保険、研究機構）
有松美紀子（地域保健1・2）
佐藤真奈美（学術、国際渉外、学会）
寺田仁志（学術、国際渉外、学会）
【常務監事】
豊嶋健治
【監事】
澁谷國男、山口勝弘