Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2017年6月18日

デンタルコンセプト21 関東支部学術大会2017開催

「よりよきインプラント治療を目指して」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる6月18日(日)、品川シーズンテラスカンファレンス(東京都)において、デンタルコンセプト21 関東支部学術大会2017(木津康博大会長、三好敬三会長、中村社綱最高顧問)が約100名の参加者を集め、盛大に開催された。

 本会は、21世紀に向け、最良のインプラント治療を提供するための技術向上を目指し発足された。会員相互の症例検討会を開き、世界的に著名な先生方を招待しての講習会開催、海外の講習会参加などで治療技術を磨いている。

 午前の部は、石川太樹氏(福岡県開業)、広瀬 聡氏(東京都開業)、坂本耕一氏(東京都開業)、岩本健剛氏(東京都勤務)、田中俊充氏(神奈川県開業)、並木修司氏(東歯大市川総合病院)、松田博之氏(千葉県勤務)、山田陽子氏(東京都開業)の8名の会員による会員発表が行われた。

 午後の部は「軟組織とインプラントの関係」をテーマとした教育講演とシンポジウムが行われた。吉成正雄氏(東歯大口腔科学研究センター)による「アバットメント・上部構造の材質と軟組織の関係を紐解く」を演題とした教育講演では、インプラントの軟組織適合性、バイオフィルム抑制についてインプラントの素材、表面形状、表面性状の面から語られた。

 次いで、「DT、DH、DRが考えるアバットメント・上部構造の材質と軟組織の関係」を演題としてシンポジウムが行われた。まず、ジルコニアの製造において世界の3/4のシェアを占める東ソー株式会社の植田邦義氏が登壇。ジルコニア粉末と歯科用ジルコニアについて解説し、質疑では特に歯科技工士から質問が寄せられた。その後、滝澤 崇氏(オーラルデザイン彩雲)、赤坂政彦氏(テクノアートD.R.C)、岩崎美和氏(歯科衛生士・木津歯科)、渡辺多恵氏(東京都勤務)、藤波 淳氏(神奈川県開業)が歯科技工士、歯科衛生士、歯科医師の立場から講演を行った。

 最後に、特別講演として中村社綱氏(熊本県開業)登壇し、アバットメント・上部構造と軟組織について、ブローネマルク教授の研究と自身の臨床をふまえて語った。大会一日の内容を振り返り、材料、器材の進化には著しいものはあるが、技術を磨くとともに、清掃性を考慮した理想的な歯を再現するため歯科技工士、歯科衛生士らと考えていきたいとしてまとめた。