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2017年6月24日

特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会 第35回年次大会開催

「Save Teeth! Save Implants! ~歯周病患者におけるインプラント治療~」をテーマに

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 さる6月24日(土)、25日(日)の両日、大阪国際会議場(大阪府)において、特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会 第35回年次大会(山野総一郎大会長、浦野 智理事長)が「Save Teeth! Save Implants! ~歯周病患者におけるインプラント治療~」をテーマに開催され、歯科医師・歯科衛生士ら約2,000名が会場を訪れた。

 2日間にわたって、歯科医師および歯科衛生士によるケースプレゼンテーションやシンポジウム、特別企画から認定医限定プラチナム講演会、歯科衛生士教育講演、ランチョンセミナー、さらに市民フォーラムに至るまで幅広いプログラムが展開された。

 初日の歯科衛生士教育講演では、天野敦雄氏(阪大大学院)による「病原性の高いプラークと低いプラーク」と、村上伸也氏(阪大大学院)による「歯周病が治るって、どういう意味?~「治る」と「再生する」を再考しよう~」が行われた。両者の内容には共通して"歯周病および歯周治療を基本から学び直す"という意図が隠されており、演者二人の巧みな話術に900名を収容する会場は大いに盛り上がり、立ち見が出るほど盛況となった。

 また、3つのシンポジウムは「シンポジウム1:インプラント治療における歯周病学的配慮」、「シンポジウム2:インプラントにおけるトラブルシューティング」、「シンポジウム3(Dr. Dh合同企画):チームで守る天然歯とインプラント」と題するプログラムが組まれ、今大会のテーマどおりまさにインプラント一色となった。天然歯とインプラントの共存や審美領域におけるインプラント周囲軟組織のマネジメント、インプラント周囲炎のリカバリーから歯科衛生士と協力したメインテナンスなど多岐にわたり、またそれらとは一線を画す和泉雄一氏(医歯大大学院)による基調講演でも、インプラント周囲炎と歯周炎の細菌叢の違いが論じられ、歯周病患者におけるインプラント治療を網羅する充実の内容が繰り広げられた。

 なお、次回の年次大会はきたる2018年7月7日(土)、8日(日)の両日、広島国際会議場(広島県)において、鈴川雅彦大会長のもと「炎症と慢性疾患 ~私たちは全身の健康を維持できるのか?~」をテーマに開催される予定である。