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2017年6月24日

第25回日本成人矯正歯科学会記念大会開催

「チーム歯科医療の現状と未来~エビデンスのある矯正歯科治療~」をテーマに

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 さる6月24日(土)、25日(日)の両日、東京ビッグサイトTFTビル西館(東京都)において、第25回日本成人矯正歯科学会記念大会(小谷田仁大会長・理事長)が、「チーム歯科医療の現状と未来~エビデンスのある矯正歯科治療~」をテーマに開催された。

 小谷田理事長の辞により開始された本大会では、医師の西田 亙氏(愛媛県開業・にしだわたる糖尿病内科)による市民公開講座や一般口演や医政局招待講演、特別講演、依頼講演、シンポジウムなどのプログラムが行われた。

 依頼講演1では「超高齢社会での成人矯正を考える」と題し、加治初彦氏(東京都開業)が講演した。65歳以上の人口が25%を超えた現代の日本においては、従来の患者の口腔育成や審美的欲求に応える矯正歯科治療の他に、歯周病や口の経年変化によって噛めなくなった「切実なケース」が高齢患者に見られるとし、そうしたケースでは歯周治療と補綴治療が中心となるものの、矯正歯科治療も手を携え付加価値を与えることができるとした。
 また依頼講演4では弘岡秀明氏(東京都開業)が、「スカンジナビアンアプローチ」を行う歯周病専門医として、矯正医である加治氏と協働した症例を示しながら、その治療がどのようなエビデンスに裏付けられているかを中心に解説した。

 その他ドイツや韓国、台湾から矯正歯科治療の第一人者による特別講演や、矯正歯科治療における歯科技工士、歯科衛生士の役割について講演が多く行われ、学際的に矯正歯科を考える記念大会となった。