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2017年7月2日

第1回 みんなで歯科業界を考える会開催

歯科業界の現状について活発な意見交換・問題提起が行われる

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 さる7月2日(日)、新大阪ブリックビル(大阪府)において、第1回 みんなで歯科業界を考える会(オフィス・ハーモニー主催、上間京子代表)が開催され、80名以上の歯科医療者・業界関係者が参加した。

 午前は、上間京子氏((社)Jokanスクール代表)による挨拶の後、今回のメインシンポジストである中野善夫氏(PMC株式会社代表取締役会長)が基調講演を行った。まず、氏は「歯科医院の経営者・スタッフとして、その土台である社会的基盤の状況を把握しておくことが大事」と呼びかけ、日本の財政状況や、国民皆保険制度・介護保険制度など社会保障制度の実態について詳説。また、歯科衛生士・歯科医師のおかれた現状についても触れ、これが一般的にみてどういう状況なのか、歯科医療者ではない第三者の視点から私見を述べた。そのうえで、時代の変化に合わせて歯科医院のあり方を変えていかなければいけないこと、そこで勤務する歯科衛生士が働き続けられる環境を整えること、そして歯科衛生士自身も専門職としての機能を提供することの重要性を説いた。歯科医院の経営にも数多くかかわるコンサルタントからの指摘は参加者にとって非常に新鮮で、終始関心を集めた。

 午後は、中野氏の講演を受けて8名の歯科医師・歯科衛生士によるプレゼンが行われた。超高齢社会・地域包括ケアシステムにおける歯科の位置付けや、歯科医院という一組織において歯科医師・歯科衛生士に求められている役割、リーダー格となる歯科衛生士の育成、歯科衛生士をはじめ女性スタッフが働き続けられるための環境づくりなど、その内容は非常に多岐にわたったが、「日本の歯科医療の社会的価値を高める」という強い想いが演者全員に共通して感じられるものであった。

 その後のディスカッションでは、演者・参加者全員による意見交換や問題提起が活発に行われ、閉会となった。

 なお、本会は今後も継続して開催されるとのことで、次回はきたる2018年7月1日(日)に開催予定である。