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2017年7月16日

(特非)近未来オステオインプラント学会第10回 学術大会記念大会開催

インプラント治療10年の長期予後が語られる

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 さる7月16日(日)、日本科学未来館(東京都)において、近未来オステオインプラント学会 第10回学術大会記念大会(糸瀬正通会長)が、約230名の参加者を集め、開催された。

 本会は全国の支部から代表者を集い、それぞれ10分間で会員の前で発表を行う形式をとっていたが、今回は記念大会ということで過去の最優秀賞受賞者によるPlayback講演や特別講演など、従来とは異なるプログラムが組まれた。

 まず、本会学術大会第1回~3回の最優秀賞受賞者によるPlayback講演では、今宮克明氏(北海道開業)、山口康介氏(佐賀県開業)、吉田博志氏(北海道開業)の3名が登壇し、当時発表した症例の10年予後を供覧するだけでなく、その間の患者の変化や術式の変遷などにも言及して示唆に富む講演となった。次の特別講演会では、京セラ社の新しいインプラントシステム・FINESIA(ファインシア)に関する講演が張 在光氏(福岡県開業)より行われた。

 午後には、メインセッションとなるシンポジウム「インプラント治療10年の変遷」が行われた。Part1ではインプラント周囲の骨造成をテーマに、高橋徹次氏(北海道開業)、渡辺昌孝氏(千葉県開業)、鈴木 龍氏(静岡県開業)が講演。GBRテクニックの変遷、上顎洞底挙上術、ソニックエキスパンジョンテクニックなど、骨造成の仔細なテクニックに特化した内容となった。インプラント埋入のタイミングをテーマとしたPart2では、金成雅彦氏(山口県開業)、島田昌明氏(山口県開業)、吉竹賢祐氏(大阪府開業)が壇上にあがり、リッジプリザベーション、抜歯後即時埋入、埋入時期のクライテリアなどが論じられ、その後のディスカッションでも多くの質問が発せられ好評を博した。

 別室ではポスターセッションも併催され、ケースレポートだけでなく、基礎研究も含め多岐にわたるテーマで人を多く集めていた。