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2017年7月22日

第38回日本歯内療法学会学術大会開催

第14回日韓合同歯内療法学会学術大会も併催し、盛会となる

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 さる7月22日(土)、23日(日)の両日、東京歯科大学水道橋校舎新館(東京都)において、第38回日本歯内療法学会学術大会(古澤成博大会長、五十嵐 勝理事長)が約620名の参加者を集めて盛大に開催された。

 大会テーマは「Reconfirmation of diagnosis in endodontics」。そのテーマに焦点を当てたシンポジウム「歯内療法における歯科用コーンビームCTの活用」がまず注目された。「歯内療法における歯科用コーンビームCT活用法」(後藤多津子氏、東歯大教授)、「CBCTの有効性に基づく症例選択」(柴田直樹氏、愛知学院大)の2題の他、最後にコーディネーターを務めた古澤大会長(東歯大教授)も登壇し、根尖性歯周炎などの原因歯の特定や根近接、上顎洞・下顎管の位置確認など、その適応症が再確認された。

 また、本大会は第14回日韓合同歯内療法学会学術大会も併催しており、特別講演(KAE招待講演)にはDr. Hyunjung Ko(韓国・Ulsan大教授)、林 美加子氏(阪大教授)の2名を招聘して、歯の亀裂や破折についての講演が行われた。早期発見のためのアイテムの紹介やどのような歯が破折しやすいか等の傾向が語られ、診断のよりどころとする事項が整理された。本学会恒例のテーブルクリニックは18題が用意され、聴講者が会場をはみ出すほどの盛況ぶりとなった。さらに、一般口演、ポスター発表の他、教育講演「臨床研究のイロハ」(宮川剛史氏、広島大)、デンツプライシロナ賞受賞講演「歯髄刺激による痛みは記憶される―歯髄刺激は中枢感作を招来する―」(長谷川誠実氏、大阪府開業)が行われた。

 なお、本学会は4月1日に日本歯科医学会専門分科会に昇格したこともあって、住友雅人会長による「日本歯科医学会会長との懇談会」も催された。