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2017年8月6日

(公社)日本口腔インプラント学会 関東・甲信越支部、第8回学術シンポジウムを開催

「Dental Implant ~Now & Future」をメインテーマに

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 さる8月6日(日)、東京医科歯科大学M&Dタワー(東京都)において、公益社団法人日本口腔インプラント学会 関東・甲信越支部 第8回学術シンポジウム(龍田恒康実行委員長、嶋田 淳大会長、井汲憲治支部長)が「Dental Implant ~Now & Future」をメインテーマとして、約400名を集めて開催された。

 セッション1では、「基礎的イノベーション」をテーマとして3名の演者が登壇。まず、長澤麻沙子氏(新潟大)が、インプラント表面性状と細胞との関係について講演を行った。次いで、奥寺俊允氏(東京都開業・東京形成歯科研究会)が各種血小板濃縮材料の特徴を比較し、その臨床応用について解説。最後に、依田信裕氏(東北大大学院)が、力学解析ベースの骨リモデリング予測システムの研究報告を行った。

 ディスカッションを挟んで行われた特別講演では、松岡由幸氏(慶應大)が「デザイン科学と人工知能、そしてタイムアクシスデザイン」を演題として登壇。AIの特徴から将来の産業の有り方を考察。また、デザイン科学の視点からインプラント治療支援システムについても言及した。

 セッション2では、「臨床的イノベーション」をテーマとして6名の演者が登壇した。まず、小宅宏史氏(埼玉県開業・埼玉インプラント研究会)は、インプラント治療における高齢者や有病者への対応について講演。吉野 晃氏(東京都開業・日本歯科先端技術研究所)は軟組織へのレーザー応用を解説し、その後、硬組織への応用の研究について発表した。八木原淳史氏(茨城県開業・インプラント再建歯学研究会)は、オーバーロードがインプラント周囲組織と周囲炎へ及ぼす影響について考察した。淵上 慧氏(神歯大)はインプラント周囲炎の現状について報告した。岡田素平太氏(東京都開業・みなとみらいインプラントアカデミー)は、インプラント埋入前の軟組織移植術、特にオンレーインターポジショナルグラフトについて解説した。最後に、石浦雄一氏(昭和大)は、安全なインプラント手術を行うためのデジタル技術の応用としてガイド、ナビゲーションシステムについて講演を行った。

 セッション後のディスカッションでは、多くの質問が会場から発せられ、盛況のうちに幕を閉じた。