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2017年8月20日

「陶友会 the講演会part6 歯科技工は何処へ向かうのか?」開催

歯科技工士を中心に約80名が参集

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 さる8月20日(日)、株式会社白鵬 東京研修センター(東京都)において、「陶友会 the講演会part6 歯科技工は何処へ向かうのか?」(陶友会役員会主催)が開催され、歯科技工士を中心に約80名が参集した。陶友会はデンタルアカデミー東京(旧称マスターセラミストスクール)の卒業生を中心に活動しているスタディグループで、「歯科技工は何処へ向かうのか?」というテーマの下、多角的な視点から演者を招聘して毎年オープンな講演会を開催している。6回目を迎える本会では、萩原圭子氏(歯科技工士・萩原歯研エピテーゼ製作室メディカルラボK)、中村悠介氏(歯科技工士・中野デンタルクリニック)を招聘し、講演会が開催された。

 萩原氏は「エピテーゼを使用したQOL向上支援 コミュニケーションの必要性」と題して講演を行った。冒頭では、自身が実際にエピテーゼを製作するようになった経緯を紹介し、その後は、エピテーゼの製作に必要な材料やその製作手順、また患者との信頼関係を得るためのコミュニケーション術なども紹介した。続いて中村氏は「治療にかかわることの重要性―診断力をみがき続ける―」と題して講演を行った。中村氏は、歯科医師から提供される資料から必要な情報を読み取り、それを基に歯科医師とコミュニケーションを取りながら診査診断の段階から歯科技工士がかかわることが重要だと述べた。


 この2つの講演は、エピテーゼとフルマウスリコンストラクションという一見まったく関係性がないように見える内容である。だが、そのようななかでも両演者がともに、コミュニケーションの重要性を強調していたのは印象的であった。「歯科技工は何処へ向かうのか?」という本講演会のテーマ。何処へ向かうのかを正確に予測することは難しいかもしれないが、何処に向かったとしても、コミュニケーション力が重要になることは変わらないのではないだろうか。