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2017年9月3日

「特別講演会 Theインパクトファクター」開催

「トムソン・ロイター」シリーズの著者が一堂に会する

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 さる9月3日(日)、東京医科歯科大学M&Dタワー 鈴木章夫記念講堂(東京都)において「特別講演会 Theインパクトファクター」(クインテッセンス出版主催)が開催され、全国各地から約150名が参集した。本講演会は、クインテッセンス出版が2014年から刊行している「世界のインパクトファクターを決める トムソン・ロイター社が選出」シリーズそれぞれの著者が登壇し、担当した分野における代表的な論文やそれに基づく治療法などについて示すもの。また、本シリーズの執筆に用いられた論文データベース「Web of Science」(クラリベイト・アナリティクス社、旧・トムソン・ロイター社)を運営するクラリベイト社のスタッフもあわせて登壇し、普段はなかなか聞くことのできないインパクトファクターの算出方法や正しい利用法などについて述べ、会場からも多くの質問が挙がっていた。以下に、演題・演者を示す。

1)基調講演「インパクトファクターと研究パフォーマンスの評価」(安藤聡子氏、クラリベイト・アナリティクス社)
2)講演1:インプラント編「Web of Scienceから見る口腔インプラント治療 ―治療法の進歩と高インパクト論文について―」(井汲憲治氏、日本インプラント臨床研究会)
3)講演2:ペリオ編「Web of Scienceから見るペリオドントロジー ―高被引用論文と歯周外科手術のトレンド―」(佐藤秀一氏、日大歯学部歯科保存学第III講座)
4)講演3:エンド編「エンドの学術論文における最近のトレンド ―基礎から「Ni-Tiロータリーファイル」「MTA」など最先端へ―」(金子友厚氏、医歯大大学院医歯学総合研究科口腔機能再構築学講座歯髄生物学分野)
5)講演4:補綴・デジタルデンティストリー編「Web of Scienceで見る補綴・デジタルデンティストリー」(木本克彦氏、神歯大大学院歯学研究科 口腔統合医療学講座 補綴・インプラント学)
6)講演5:TMD・咬合編「Web of Scienceで見る「TMD&咬合”」(桑鶴利香氏、九大大学院歯学研究院〔口腔機能修復学講座〕)
7)講演6:接着歯学編「Web of Scienceで学ぶ接着歯学のトレンド」(峯 篤史氏、阪大大学院歯学研究科 クラウンブリッジ補綴学分野)
8)講演7:小外科処置編「Web of Scienceで見る『開業医のための口腔外科』」(河奈裕正氏、慶應義塾大医学部歯科・口腔外科学教室)

 なお当日は、2017年3月時点におけるWeb of Science Core Collectionから選出した歯科分野の日本発高被引用論文について、高頻度著者として認定された園山 亘氏(浅田歯科医院、岡山大歯学部臨床講師)に「歯科論文引用栄誉賞」(選出:歯科論文引用栄誉賞選考委員会)が贈呈された。対象となったのは、園山氏らが2008年のJournal of Endodonticsに発表した自己組織幹細胞移植による生物学的歯根再生に関する論文「Characterization of the Apical Papilla and Its Residing Stem Cells from Human Immature Permanent Teeth: A Pilot Study」であった。なお会場では、ランチョンセミナーや企業展示も盛況となっていた。