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2017年9月10日

第一回 最新ガイドライン解説セミナー in東京開催

「歯科医が知っておきたい薬の知識(ルール)~基本編~」をテーマに

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 さる9月10日(日)、日本大学歯学部1号館4階大講堂(東京都)において、特定非営利活動法人 日本・アジア健康科学支援機構(今井 裕理事長)主催による「第一回 最新ガイドライン解説セミナー in東京」が「歯科医が知っておきたい薬の知識(ルール)~基本編~」のテーマのもと、金子明寛氏(東海大教授)、今井 裕氏(獨協医科大名誉教授・特任教授)の両氏を講師に迎え、70名が参集する盛会となった。

 特定非営利活動法人日本・アジア健康科学支援機構とは、「日本・アジアにおける医療・福祉・健康関連の人材の育成、研究開発とその評価に関するプロジェクトの実施とそのサポートに加え医療インフラの整備に努めること」を目的に設立されたもので、今回のセミナーも健康科学領域における現場のリーダーを育成するというその活動の一環として開催された。

 まず、第一部では「歯科医における抗菌薬使用のガイドラインを理解する―歯科において適切に抗菌薬を使用するにはどうしたらよいか?―」と題して金子氏が登壇した。薬剤耐性対策の必要性から、医科・歯科を問わず抗菌薬の適正使用が求められている最近の流れとその背景、薬剤耐性菌と口腔常在菌の関わり、そして状況に応じた抗菌薬の使用について「適正使用」という観点から解説した。

 続いての第二部では、「最新のトピックからみた医科歯科連携に必要な薬を理解する―医科の処方薬に対し、歯科ではどのように対処すべきか?―」と題して今井氏が登壇した。超高齢社会を迎えた我が国では、疾病構造の変化により高齢者型の歯科治療(有病者歯科治療)が増加し、基礎疾患を有した患者に安全に歯科治療を行うことが求められており、またそれにともない医科との連携の必要性が高まっている現状を受け、抗血栓療法患者への歯科治療および薬剤関連性顎骨壊死に関して、それぞれ最新のガイドライン・ポジションペーパーを取り上げ、理解すべきポイントを解説した。

 なお、第二回のセミナーもすでに決まっており、「歯科医師による、歯科医師・歯科医療従事者の摂食嚥下」をテーマに、きたる11月19日(日)に開催予定である。