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2017年9月22日

第47回(公社)日本口腔インプラント学会学術大会、盛大に開催

「インプラント治療が拓く未来~ミート・ザ・フロントランナー~」をテーマに

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 さる9月22日(金)から24日(日)の3日間、仙台サンプラザおよび仙台国際センター(宮城県)において、第47回 公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会(西郷慶悦大会長、渡邉文彦理事長)が「インプラント治療が拓く未来~ミート・ザ・フロントランナー~」をテーマに、盛大に開催された。

 22日は開会挨拶に続き、タイインプラント学会との調印式が執り行われた。Dr. Somchai Sethasirisombat(タイインプラント学会会長)と渡邉文彦理事長(日歯大新潟生命歯学部)が登壇し、今後の学会どうしの積極的な交流を誓った。海外の学会とのパートナーシップはドイツについで2番目となる。

 その後、医学系研究に関する倫理セミナーと専門医教育講座が行われた。倫理委員会セミナーでは小川重人氏(東北大病院)が登壇し、2018年度から変更となる研究倫理審査申請について解説した。専門医教育講座では末瀬一彦氏(大歯大)が「インプラント治療におけるデジタルソリューションの検証」と題して講演を行った。口腔内スキャナーを用いた補綴物製作と従来法の作業ステップの解説から始まり、それぞれの補綴物の精度検証を行った。そしてCTを用いた診査・診断、ガイドによる埋入、CTデータを用いたCAD/CAMによる補綴物製作などの一連のデジタルソリューションの現状について語った。

 23日から24日にかけては、川島隆太氏(東北大加齢医学研究所所長)を講師として迎えた特別講演をはじめ、Dr. Mario Beretta(イタリア・ミラノ大)、Dr. Hugo De Bruyn(ベルギー・ゲント大) 、Dr. Homa H. Zadeh(米国・南カリフォルニア大)らによる海外招待講演が行われた。角化歯肉の存在とインプラントの長期予後との関係性、インプラント周囲炎の原因と表面構造との関係、即時埋入の治療プロトコールなどについて語られた。

 その他、シンポジウム、研究発表、一般口演、ポスター発表、歯科衛生士セッション、歯科技工士セッション、市民公開講座など多数のプログラムが組まれた。ペリオやエンド、口腔外科、審美、デジタル、高齢者歯科など各分野のスペシャリストがフロントランナーとして最新の知見を供覧した。

 なお、次回の第48回学術大会は、きたる2018年9月14日(金)から16日(日)にかけて、大阪府立国際会議場において、馬場俊輔大会長(大歯大)のもと、「インプラント治療が拓く未来~超高齢社会への責任~」をテーマに開催予定である。