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2017年9月23日

日本咀嚼学会第28回学術大会開催

「食と咀嚼による健康」をメインテーマに

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 さる9月23日(土)、24日(日)の両日、日本歯科大学生命歯学部九段ホール(東京都)において、日本咀嚼学会第28回学術大会(志賀 博大会長、水口俊介理事長)が「食と咀嚼による健康」をメインテーマに開催された。

 1日目は、開会式での志賀大会長の挨拶に続いて、一般口演13題が総会を挟んで午前と午後にわたって行われた。同学会の学際的な性格を反映して多分野の発表者が登壇し、活発に議論が交わされた。続いて行われたシンポジウムでは、志賀大会長、小野高裕氏(新潟大教授)の座長のもと、新井映子氏(静岡県立大教授)、坂口 究氏(北大大学院)、菅 武雄氏(鶴見大)が登壇。新井氏は「経口摂取(栄養管理)の重要性」と題して乳幼児期・成人期・高齢期といった各ライフステージおける食物をよく噛んで口から食べることの重要性と意義について、坂口氏は「歯科治療による機能の改善」と題して咀嚼機能の客観的評価と歯科治療による咀嚼機能回復の標準値および量的目標設定の必要性について、菅氏は「食事形態、姿勢調整による改善」と題して食事形態・姿勢調整による代償的介入方法の紹介と嚥下機能を確保した後の咀嚼の重要性について、それぞれ講演した。講演の後には全員揃っての討論がもたれ、ここでも盛んに意見交換が行われた。

 2日目は、井上富雄氏(昭和大教授)による特別講演「咀嚼の神経メカニズム」、同学会が認定する健康咀嚼指導士の平成29年度第2回フォローアップセミナー、そして市民フォーラムが行われた。

 なお、次回の第29回学術大会は、きたる2018年10月13日(土)、14日(日)にまつもと市民芸術館・小ホール(長野県)にて開催予定とのこと。