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2017年10月17日

再生医療等データ登録システムに関する3者合同記者会見開催

日本再生医療学会の澤理事長らが会見

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 さる10月17日(火)、日本橋ライフサイエンスHUB(東京都)において、再生医療等データ登録システムに関する3者合同記者会見(一般社団法人日本再生医療学会、厚生労働省、独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が開催された。

 再生医療等データ登録システム(National Regenerative Medicine Database:NRMD)とは、日本再生医療学会(JSRM)が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)再生医療臨床研究促進基盤整備事業の支援のもと、厚生労働省(MHLW)、医薬品医療機器総合機構(PMDA)と連携しながら、統一されたデータベースを構築し信頼性の高い再生医療情報基盤を形成することで、臨床研究、治験、市販後調査に利活用して再生医療のさらなる推進を目的に設計したもの。その第一弾として、臨床研究に関する再生医療等臨床研究データ登録システム(NRMD/CR)の登録を10月2日に開始し、眼科関連研究(RPE臨床研究データ)の登録受入が始まったのを機に、今回JSRM、MHLW、PMDA の3者合同記者会見の運びとなり、NRMDにおける産学官連携促進の取り組みが紹介された。

 当日は、JSRM理事長の澤 芳樹氏(阪大教授)、同幹事の岡田 潔氏(阪大講師)、同理事でデータベース委員会委員長の佐藤陽治氏(国立医薬品食品衛生研究所再生・細胞医療製品部部長)がそれぞれNRMDの意義や概要、今後の展開などについて解説。総括として澤氏が「昨今、再生医療にまつわるさまざまな報道があるなかで、アカデミアとして精度の高いエビデンスを示していくことが義務である。世界も注目するなか、日本がさらに一歩進んだデータベースを早く確立し、それをいかにナショナルデータベースに発展させられるかが、今後の日本の再生医療発展に大きく影響するだろう」と、NRMDの構築の重要性についてまとめた。