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2017年10月22日

DHA臨床強化プログラム第6回「パーシャルデンチャーセミナー」開催

実習中心のセミナーでパーシャルデンチャーの設計力を養う

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 さる10月22日(日)、デンタルヘルスアソシエート(東京都)において、DHA臨床強化プログラム(岩田健男代表)が開催された。

 本DHA臨床強化プログラムは、幅広い臨床知識を身につけることを主眼として、第1回の咬合の講義から始まり、支台歯形成ベーシック、歯周外科、歯内療法、オールセラミック修復、パーシャルデンチャー、接着、審美補綴、フルデンチャー、歯周形成外科、インプラント補綴、インプラント外科など日常臨床で不可欠な臨床術式をマスターするためのプログラムが年間を通して用意されているもので、第6回目の今回は「パーシャルデンチャーセミナー」が行われた。

 セミナーはまず代表の岩田氏(東京都開業)が受講者に対して「パーシャルデンチャーの設計ができるようになることがこのセミナーの目的」との開会の挨拶を行った後、パーシャルデンチャーがこれからも必要とされ続ける根拠として、岩田氏自身の歯周病の既往、歯内療法の予後を含めた欠損補綴の症例を示しながら、従来型の補綴とインプラント補綴の長所・短所の考察を、さらに近年の米国における欠損補綴の情勢を解説したうえで、インプラント治療はこれからも普及し続けるが、外科が不可欠、治療費・技工費の高さ、リカバリーの困難さ、高齢化、所得の二極化などの理由もあり、これらの要因が大きな問題とならない従来型の補綴、特に多数歯欠損では可撤式パーシャルデンチャー補綴は今後も絶対に必要であるとの見解をあらためて示した。さらにケネディー分類、症例を用いての大連結子、レスト、間接維持装置などの目的、役割についての講義も行われた。

 その後、講師を田中秀文氏(神奈川県開業)に交代し、設計の実習が行われた。この実習は、受講者自身がテキストに掲載されている13種類の欠損歯列の図に対して、見本の設計図の意図を考えながら描き写したのちに、その設計の意図を田中氏が解説するという能動的学習方法で進められていたことが特徴的であった。またサベイヤーの使い方、模型を使ったレストシートの形成の実習も行われ、受講者たちも真剣な面持ちで実習に取り組んでいた。