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2017年10月29日

「口腔内スキャナーによるリアル・デジタルデンティストリー」開催

口腔内スキャナーの最新情報と展望が語りつくされる

 さる10月29日(日)、UDX Gallery Akihabara(東京都)において、「口腔内スキャナーによるリアル・デジタルデンティストリー」(大信貿易株式会社主催)が、会場満席となる200名以上の参加者を集め、盛大に開催された。

 最初に登壇したLuke Cronin氏(オーストラリア・シドニー開業)は、自身が10年間に渡って用いてきた口腔内スキャナーの変遷を振り返るとともに、アナログとデジタルのワークフローを比較した。そのうえで、口腔内スキャンを含むデジタルワークフローの利点として、印象採得がなくなる、クラウンの適合精度が高まる、オフィスにおけるコストを下げられる、ラボワークの時間短縮が可能となる、患者さんの不快感を軽減できる、といった要素を挙げた。また、10本のラミネートベニア装着や、歯冠長延長術をデジタルワークフローで行った症例を供覧し、聴衆の関心を引いた。

 次に登壇したMatthew Race氏(オーストラリア・シドニー開業・歯科技工士)は、デジタル印象を取り入れて12年、現在では60%以上のケースをデジタルで取り扱っているとし、その特長が述べられた。そして、フルアーチのインプラント印象においても、デジタル印象ではズレにくいといった長所を述べ、会場の興味をおおいに引いていた。また、ポストエンドコアの印象など、デジタル印象では不可能とされる部分、限界点にも言及し、その現状について忌憚のない解説が行われた。

 続いて登壇したFranck Roussel Rasmussen氏(3shape、Product Director TRIOS)は、TRIOS3の特長、歯科におけるデジタル化の流れ、TRIOS3を使った実際の症例の供覧、デジタルデンティストリーの今後の展望などについて解説。そして、オープンシステムであるTRIOS3の特性を生かし、今後はあらゆる3Dプリンター、ミリングマシンとコラボできるよう展開していくとの方向性が述べられた。

 最後は再びRace氏が登壇し、歯科の材料、特にジルコニアの特徴について語り、注目を集めた。

 冷たい雨が降るあいにくの天候にもかかわらず会場は終日満席となり、口腔内スキャナーへの歯科関係者の興味の高さがうかがえる講演会となった。