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2017年11月23日

ITI Section Meeting 2017開催

2020年までのITIの指針が示される

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 さる11月23日(木)、東京コンファレンスセンター品川(東京都)において、ITI Section Meeting 2017が約400名を集め盛大に開催された。

 オープニングでは、ITI セクションチェアマンである船越栄次氏(福岡県開業)が登壇し、各国におけるメンバーの動静などの活動報告をするとともに、2020年までのITIの指針として「インプラント歯学における世界で一番マルチディスプリナリーな学術組織を目指す」、「インプラント歯学の将来を形作る」、「適切でフレキシブルかつ反応の良い組織を作る」、「インプラント歯学においてエビデンスに基づいた教育の優れた学術的なプロバイダーになる」というThe ITI Vison 2020を示した。また、船越氏よりITI フェローとなった窪木拓男氏(岡山大)、千 栄寿氏(神奈川県開業)、高野清史氏(福島県開業)、中田光太郎氏(京都府開業)、黒嶋伸一郎氏(長崎大)が紹介された。

 その後、ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト制度についての概要および申請手続きの説明と『第5回 ITI コンセンサス会議議事録』の解説が行われた。

 最後に、「アメリカにおける専門医制度~歯周病とインプラント~」と題して和田圭祐氏(米国・テンプル大)による講演が行われた。米国における専門医取得プログラムがどのようなシステムに基づいて決められ、どのような教育が大学で行われているかについて紹介がなされた。2011年以降のプログラムのおもな改定内容として、EBM教育と臨床への実践の強化、インプラント周囲炎に対する理解と臨床的マネジメント、静脈鎮静法の座学とトレーニング、プロビジョナルレストレーションの基礎と実践などが挙げられた。そして今後の改定では、米国の歯周病学会認定医によるインプラント教育の徹底、サージカルガイドによるインプラント埋入の基礎と臨床導入などが取り入れられる予定であると述べた。

 米国専門医の教育内容は、日本の臨床医にも非常に参考となったようであり、盛況のうちに会の幕を閉じた。