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2017年12月3日

東京医科歯科大学歯科同窓会、第55期Part1 No.14 講演会を開催

「治りやすいペリオ、治りにくいペリオ―歯周病治療はおおむねやさしい―」をテーマに千葉英史氏、斎田博之氏を招聘

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 さる12月3日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、東京医科歯科大学歯科同窓会第55期Part1 No.14 講演会「治りやすいペリオ、治りにくいペリオ―歯周病治療はおおむねやさしい―」(東京医科歯科大学歯科同窓会学術部主催)が、当日受付が不可となるなど、160名定員の会場で満員の参加者を得て盛大に開催された。講師として招聘されたのは千葉英史氏(千葉県開業)と斎田寛之氏(埼玉県勤務)の2名。ともにスタディグループ「火曜会」所属で、講演は両氏のリレー形式で進められ、コンセンサスのとれた息の合った講演となった。

 「最初に10症例 あなたはどう診る?」(斎田氏)、「治りやすい歯周病、治りにくい歯周病の見分け方」(斎田氏)、「歯周病治療と患者の個体差」(千葉氏)、「重度歯周病罹患歯の診断と治療」(千葉氏)、「治りやすい歯周病への対応、治りにくい歯周病への対応」(斎田氏)、「最後に10症例 症例の読み方」(千葉氏)の順で講演。「最初に10症例 あなたはどう診る?」で参加者に問いかけ(この時点で経過・予後は語られない)、「最後に10症例 症例の読み方」で結果発表される(昼休みに治療結果、予後の載った別の抄録が配布された)という凝った趣向で展開された。

 個体差に着目し、歯周病天秤や今回斎田氏が千葉氏の意図を汲んで考案したという「歯周病の回復力・治りやすさ予測チャート」を診断のよりどころとする、斎田氏いわく"千葉ペリオ"の全貌が解説された。熱心にメモをとる若手臨床家と歯科衛生士の姿が印象的で、離席者のまったくない、聞きどころ満載の講演会となった。