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2018年2月4日

一般社団法人ACFF日本支部設立総会・記念シンポジウム・パーティが開催

阪大教授の林 美加子氏らを発起人として

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 さる2月4日(日)、学士会館(東京都)において、一般社団法人ACFF日本支部設立総会・記念シンポジウム・パーティが開催された。ACFFとは、Alliance for a Cavity Free Futureの略で、Nigel Pitts氏(King's College London教授)をGlobal Chairmanに国際非営利組織として2010年に発足。「2026年以降に誕生する子どもたちに生涯を通してう窩をつくらない」を地球規模でのゴールに設定し、その活動は2017年で世界26か国・地域に広がっている。

 今回のACFF日本支部では、臨床医、研究者、行政および企業から広く意見を集約しながら、日本のう蝕マネジメントをモデルケースとして世界に発信すると同時に、生物学的および疫学的観点からプロジェクト型研究を推進し、その成果をより効果的なう蝕マネジメントに反映させたいとしている。

 当日はまず設立総会が開催され、発起人の林 美加子氏(阪大教授)、花田信弘氏(鶴見大教授)、柘植紳平氏(岐阜県開業)、桃井保子氏(鶴見大教授)が紹介され、理事長には林氏が選出された。また、全国から正会員の歯科医師らが集まり、それぞれ挨拶を交わした。

 設立記念シンポジウムでは学会・行政・臨床医など多くの来賓の参加のもと、まず第1部で理事長の林氏より設立の背景について講演後、Pitts氏がACFFの沿革および日本支部への期待が述べられた。つづいて再度林氏が登壇し、ACFF日本支部の今後の展望として活動方針や具体的なフォーカス、プロジェクトなどが紹介された。第2部では、枦山智博氏(厚生労働省保険局医療課医療指導監査室特別医療指導監査官)による記念講演「我が国の歯科保健医療施策について」が行われた。

 設立記念パーティでは多くの来賓により祝辞が述べられるとともに、参加者同士で交流を深めあった。う蝕と歯周病は世界的に解決すべき健康問題であり、今後ACFF日本支部の活動に注目したい。なお、ACFF日本支部の設立経緯や活動の詳細については、来月発売のザ・クインテッセンス3月号「Guest Editorial」欄にて林氏が解説予定。