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2018年2月25日

第4回JSPP(全国小児歯科開業医会)ウィンターフォーラム開催

障がい児歯科保健・摂食嚥下障害のスペシャリストを招聘

 さる2月25日(日)、新大阪丸ビル別館(大阪府)において、第4回JSPP(全国小児歯科開業医会、犬塚勝昭会長)ウィンターフォーラムが開催され、100名を超える歯科医師・歯科衛生士らが参集した。今回は「歯科衛生士と取り組む、新たな歯科領域―障がい児への対応から摂食嚥下障害のみかたまで―」をテーマに、各分野のスペシャリストが講師として招かれた。

 会長の犬塚勝昭氏(静岡県開業)による開会の辞・会長挨拶ののち、「少子化社会における地域での障がい児歯科保健」(森崎市治郎氏、梅花女子大教授)と「あなたの口腔ケアはなぜ効果がないのか―3つのキーフレーズで考える摂食嚥下障害への対応―」(舘村 卓氏、一般社団法人TOUCH/Touch-Solution合同会社代表)の2題の講演が行われた。

 森崎氏は、まず、小児のう蝕率が極めて低くなっている一方で、多数歯う蝕のある子どもが存在する現状を指摘した。そのうえで、そうした子どもには背景に特別な問題(スペシャルニーズ)を抱えていることを想定して対応する必要があると述べ、もっとも大切なのは、継続的に来院してもらえる環境を整えることとした。そのためのポイントとして、強い指導を行わない、歯科医師と歯科衛生士の役割を理解し分担する、療育施設や特別支援学校などの歯科保健に対する理解を得る、身体抑制の利用は十分に検討する、自院ですべて抱えずに二次・三次医療機関や関連機関と連携するなどについて、症例を供覧しながら解説した。

 続く舘村氏は、最初に経口摂取の必要性について述べた後に、年齢に関係ない嚥下リハビリテーションのキーフレーズとして「呼吸路の安全性の確保」「口腔~咽頭機能の賦活」「食物の調整」の3つを軸に講演を行った。3つ目の食物の調整に関しては、乳児の食物摂取機能の発達過程を取り上げ、離乳食は月齢で進めるのではなく、首が座り原始反射が消えるタイミングで開始し、舌と口唇の動き方を見極めて食物の調理形状を決めていくことが、摂食機能の獲得につながることを強調した。また、嚥下には足裏の接地などの姿勢も大きくかかわっていることから、口腔機能の獲得には姿勢についても考えるべきであるとした。

 講演後に設けられた質疑応答では、各演者への質問があいつぎ、盛会裏に終了した。