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2018年3月4日

第35回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)開催

歯科内外を問わず210名の多職種が参集し、熱気あふれる一日に

 さる3月4日(日)、兵庫県中央労働センター(兵庫県)において、第35回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)が「歯科川柳大会」をテーマに開催された。

 本会は、地域歯科保健活動に従事している歯科医療者をはじめ、医師や管理栄養士、養護教諭、保育士、教師などの多職種による情報交換の場として活動が続けられている。年々参加希望者が増えており、今回は申込開始3日で満席の210名が集まり、参加希望のキャンセル待ちも相次いでいたとのこと。

 当日は、参加者が事前に作成した歯科川柳を自己紹介がてら披露し合うグループワークに始まり、特別講演2題のほか、教育講演、ミニ講演など終日盛りだくさんの内容で進行した。

 特別講演1では、河瀬聡一朗氏(石巻市雄勝歯科診療所所長)が「東日本大震災被災地は将来の日本の縮図~限られた社会資源の中で歯科が活きる~」と題して登壇。本会には歯科医療者ではない参加者も多いことから、氏はまず、災害時に歯科が行う身元確認作業や歯科支援活動について、震災当時の写真や動画を交えて示した。次に、活動を機に宮城県に移住し、2012年に石巻市雄勝歯科診療所が開所して以来、災害支援はもちろん、多職種とともに地域包括ケアに取り組んでいることを紹介した。氏は、その中で見えてきた老老介護や独居高齢者などの実態について、被災地に限った問題ではなく、今後日本の各地で起こりうる問題であると捉え、現在では「地域支え合いミーティング」や男性介護者向けの「男の介護教室」を開催していることにも触れた。

 本会最後のプログラムとして行われた特別講演2では、友道健氏氏(福山市立大成館中学校校長)が招聘され、「奇跡の校長の学校教育~方円の器~」の題で講演が行われた。氏はまず、故事「水は方円の器に随う」にちなみ、「人は環境や教育、交友によって良くも悪くもなる」とし、学校教育の意義について強調した。続いて、校長の仕事は「学校をデザインすること」「夢を語り、職員や生徒の心に火をつけること」と述べたうえで、そのために日頃から自校で実践している、一風変わった取り組みを紹介した。さらには、昨年突然発症した多発性骨髄腫によって数ヵ月に及ぶ厳しい闘病生活を送ってきたこと、そんな氏を喜ばせたいと奮起したサッカー部の生徒たちとの絆について感極まりながら語る氏の姿に、会場は多くの涙で包まれていた。