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2018年3月11日

5-D Japan、第9回総会を開催

澤田氏、福西氏による症例検討会「絶対に諦めない歯内療法!!」

 さる3月11日(日)、グランドホール品川(東京都)において、5-D Japan第9回総会(石川知弘氏、北島 一氏、福西一浩氏、船登彰芳氏、南 昌宏氏:ファウンダー)が開催され、歯科医師、歯科衛生士ら350名が参集し盛会となった。

 まず、石川氏(静岡県開業)による開会の挨拶の後、7年前の東日本大震災における犠牲者に対し黙とうが捧げられた。つづいて午前の部として、会員症例発表が行われた。
 第1部では、鈴木健造氏、中川雅裕氏(いずれも東京都開業)の座長のもと、増田 貴氏(東京都開業)による「インプラントと矯正を用いた咬合再構成」、上妻和幸氏(神奈川県開業)による「全顎補綴とインプラント、その考察と結果」の発表が行われた。両氏とも、5-D Japanで学んだ多分野のエッセンスをフルマウスリコンストラクションに応用した症例を提示するとともに、その治療結果に対する考察を行った。
 第2部では、石川 亮氏(兵庫県開業)、吉田健二氏(大阪府勤務)の座長のもと、金子博寿氏(埼玉県開業)による「露髄歯におけるVital Pulp Therapy」、安部貴之氏(静岡県開業)による「Save The Tooth:深いポケットを有する症例に対する考察」の発表が行われた。両氏とも、適切な診断や治療を行うために、わかりやすい分類やフローチャートを提示しているのが印象的であった。

 午後の部では、澤田則宏氏(東京都開業)をゲストに迎え、福西氏とともに症例検討会「絶対に諦めない歯内療法!!~歯内療法専門医から見た抜歯基準とは?」が行われた。福西氏は、氏らの新著『検証MTA』(クインテッセンス出版)を紐解く形で、従来抜歯と思われる歯に対してMTAを用いて保存を試みた症例を多数提示。「100%ホープレスでないならば残す努力をすべきである」と強調した。
 澤田氏は、MTAと水酸化カルシウム製剤との有意差についてシステマティックレビューを基に分析するとともに、最近は「エビデンスレベル」とは言わず、「エビデンスの確実性」という表現に変わったことなどを解説した。また、両氏それぞれの破折歯の診断および抜歯基準が述べられ、歯を保存する立場から歯内療法の重要性と可能性について述べた。

 別会場で行われたDHセッションも盛会となり、最後に船登氏(石川県開業)による閉会の挨拶が述べられ、熱気に包まれたまま閉幕した。

 なお、きたる10月5日(金)から7日(日)の3日間、パシフィコ横浜(神奈川県)において開催される第8回日本国際歯科大会(クインテッセンス出版株式会社主催)の初日には、「5-D Japanコンセンサスと世界の潮流」と題し、中川雅裕氏、鈴木健造氏、Dr. Stefano Gracis(イタリア)が講演予定。さらに、2019年3月16日(土)、17日(日)の両日には、海外から豪華演者を招聘し、5-D Japan10周年記念大会を東京ミッドタウンにて開催予定となっている。