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2018年3月17日

平成29年度第2回日本大学松戸歯学部同窓会生涯研修セミナー開催

「診断が難しい歯原性歯痛―非歯原性歯痛では!?と決める前に―」をテーマに

 さる3月17日(土)、日本大学桜門会館(東京都)において、平成29年度第2回日本大学松戸歯学部同窓会生涯研修セミナーが内田貴之氏(日大松戸)を講師に迎え、「診断が難しい歯原性歯痛―非歯原性歯痛では!?と決める前に―」をテーマに開催された。

 内田氏は、まず「非歯原性歯痛」「原因不明の疼痛」として開業医から紹介されてきた患者のうち、実は痛みの原因が歯原性の疾患であった症例が少なくないことを示し、その診断を誤らせるものとして、自身の仮説を否定するデータを無視してしまう「confirmation bias」、ルールを過信してしまう「rule bias」など「6つのバイアス」を紹介した。

 講演の後半では、内田氏が経験した非歯原性・原因不明として紹介されたが痛みの原因が歯原性であった症例を数多く提示し、それぞれの症例で何が診断を惑わせたか、なぜ歯原性ではないと判断してしまったのかを「6つのバイアス」をキーにひも解き、バイアスに惑わされないために頭に入れておきたい知識を解説した。

 最後にまとめとして、痛みの原因がわからない患者に対応する際のポイントが解説されたが、重要なのは十分な医療面接と病態把握を通じた患者とのラポール形成であり、その場で原因がわからず高次医療機関に紹介する場合も「痛い」という患者の訴えを否定しないことが肝要であると述べられた。

 講演後は会場から多数の質問が寄せられ、盛会裏に終了した。