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2008年11月8日

NPO法人 生と死を考える会主催

1日集中セミナー「尊厳を守る在宅ケアとは」開催

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 さる11月8日(土)、東医健保会館(東京都)にて、NPO法人 生と死を考える会主催(田畑邦治理事長)による1日集中セミナーが開催され、在宅医療にかかわる看護師を始め、医師や歯科医師、介護職ら約40名が参集した。
 本セミナーでは、4人の演者が「尊厳を守る在宅ケアとは」をテーマに登壇。24歳で倒れたご子息の約10年間に及ぶ介護経験をした池田敦子氏(NPO法人VIVID代表理事)、訪問看護ステーションを拠点に長年在宅ケアに取組んでいる秋山正子氏(白十字訪問看護ステーション所長)、歯科医師として自転車を利用して地域で訪問歯科診療を展開する五島朋幸氏(ふれあい歯科ごとう代表)、訪問医師として24時間体制で地域住民に在宅診療を提供している藤本 進氏(フジモト新宿クリニック院長)らそれぞれの立場からの考えが述べられた。
 「食べること 生きること 命を支える歯科医療」と題した五島氏の講演では、在宅診療にかかわることになったきっかけや取組みの他、訪問口腔ケアのニーズ、患者やその家族との関わりで気を付けている点などを述べ、"尊厳を守る"訪問歯科診療について考察した。
 重いテーマではあるが、"尊厳を守る"は、これまでないがしろにされてきた感があり、また、在宅ケアへの移行が進む昨今では、より深く考えなければならないテーマである。「老」「病」「死」などが密接となる在宅医療・介護の現場での尊厳とは何か、今後も深く模索していく必要があるだろう。