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2007年9月22日

Osseo Skarp Institute Study Club発足総会 および第1回Conferenceが開催

「アストラテックインプラントの現在と未来」

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 さる9月23日(日)、田町グランパーク(東京都)にて、Osseo Skarp Institute Study Club(以下、OSISC)発足総会および第1回Conferenceが、会場満席の参加者約120名を集め開催された。OSISCは、Osseo Skarp Institute(OSI)の各主幹であり、本会の演者でもある伊藤雄策氏(大阪府開業)、寺西邦彦氏(東京都開業)、金城清一郎氏(沖縄県開業)、原 正幸氏(愛知県開業)を中心に、インプラント治療を広く研鑽する場として発足したスタディグループである。今回の発足総会では、会長に松川真敏氏(東京都開業)、副会長に新藤有道氏(東京都開業)、山下泰毅氏(東京都開業)が選出され、会としての第一歩を踏み出すとともに、各演者による講演が行われた。
 まず、特別講演者として登壇した山崎長郎氏(東京都開業)は「審美‐インプラント治療の現在と未来」とのテーマで、おもに審美領域の単独歯・多数歯欠損におけるインプラント補綴治療の術式、マテリアルなどについて詳説した。また、今後のインプラント補綴においてはCT、CAD/CAM、マイクロスコープが「三種の神器」あると述べ、これら最新の技術を駆使して精緻な治療を行っていくことの有用性を説いた。
 午後の講演に登壇した伊藤氏は「インプラント治療が変えたもの‐過去・現在・未来」と題し、自身が行ってきたインプラント治療を時系列で振り返るとともに、現在活用しているアストラテックインプラントシステムの特長を解説した。
 続いては、寺西氏が「アストラテックインプラント・その臨床の流れ」と題し、インプラント治療における歯科技工士、歯科衛生士を含んだ包括的なアプローチを、1つの症例を例に取りながら解説した。
 続いては、金城氏が「抜歯即時埋入を再考する」と題し、文献を提示しながら抜歯即時埋入に関する世界の研究の変遷を説明。さらには、自身の症例を供覧しながら抜歯即時埋入の適応症、術式に関する私見を述べた。
 続いては、原氏が「紛争の実例から学ぶインプラント審美の限界」とのテーマに沿い、審美領域のインプラント治療に関して起こった医療紛争の事例を紹介。さらには自身が骨造成・骨移植を行った症例を提示し、10年、15年の長期にわたる予後を見据えた慎重なインプラント治療を行うことが重要であることを力説した。
 最後は、飯沼 学氏(東京都開業)がディスカッションケースプレゼンテーションとして、重度歯周病に罹患した患者に対してインプラント治療を行った症例を提示した。
 会場を満席に埋めた参加者は、幅広いテーマのもと構成された講演に対して皆一様に満足の表情を見せており、本スタディグループの前途を期待させる会となった。