2008年11月29日掲載

Aki Yoshidaこと吉田明彦氏を迎え盛大に開催

<b><font color='green'>第20回WAVE記念学術講演会</font></b>

<b><font color='green'>第20回WAVE記念学術講演会</font></b>
 さる11月29日(土)、東京ミッドタウンタワー カンファレンスルームにて、第20回 WAVE記念学術講演会(WAVE主催、小原信二会長)が開催された。WAVEとは、早稲田セラミックトレーニングセンターナイトクラス8期卒業生らによって設立された歯科技工士のスタディグループ。第20回の記念すべき演者には、アメリカで活躍するAki Yoshidaこと吉田明彦氏(歯科技工士、Gnathos Dental Studio)が「THE ALL CERAMICS」のタイトルのもと登壇し、約90名が集まる盛会となった。  4時間あまりの講演では、シェードテイキング、セラミックフレームの選択、陶材築盛、表面性状の分類など、吉田氏が研究・考察し、日米ほかのQDTで執筆してきた内容を総ざらい。技工作業や歯科医師とのコミュニケーションにおいて感覚的になりがちな部分を客観化し言語化していく内容の数々は、氏の発表の根底にある「無駄な再製の減少」や「補綴物の付加価値向上」に寄与するばかりか、患者・歯科医師が納得できるコミュニケーションツールとしても非常に有用性の高いものであった。  さらに、模型製作~咬合器付着のポイントや臼歯部のコンタクトの調整法など、氏の講演ではあまり語られることのなかった技工作業の細かな部分も解説。その一方で、アメリカで大きな成功を収めた吉田氏の秘話もたくさん語られ、参加者にとっては「モチベーション」と「実のある内容」の双方が得られるという稀有な経験であったと思われる。

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