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2018年5月31日

第61回春季日本歯周病学会学術大会が5年ぶりに東京で開催

メインテーマに「歯周病治療がもたらすQOL向上」

 さる5月31日(木)から6月2日(土)の3日間、京王プラザホテル(東京都)において、第61回春季日本歯周病学会学術大会(齋藤 淳大会長、栗原英見理事長)が3,800名以上の参加者を集めて開催され、終始賑わいをみせた。

 大会のメインテーマには「歯周病治療がもたらすQOL向上」が掲げられた。初日(31日)の理事会などの各種委員会、理事懇親会の後、学術大会は1日、2日の両日。2日間を通じて、国際セッション講演、一般演題講演、学会学術賞受賞講演、シンポジウム3題、ランチョンセミナー6題、特別講演2題、一般演題ポスター展示、倫理委員会企画講演、歯科衛生士シンポジウム、歯科衛生士教育講演、臨床(認定医・専門医)ポスター・歯科衛生士症例ポスター展示、市民公開講座、認定医・専門医教育講演、企業展示などが盛大に行われた。

 1日のシンポジウム2「歯周治療と口腔関連QOL」(座長:齋藤大会長)は、歯周治療の領域に限らず、口腔関連QOLアセスメントの必要性が声高に叫ばれるようになった現在、その道のエキスパート3名を招聘。まず医療分野全体から視点からQOL評価の必要性を考察した鈴鴨よしみ氏(東北大教授)は、患者報告アウトカムの登場、QOL評価方法とその課題を解説。つぎに登壇した内藤真理子氏(広大教授)は少し範囲を狭めて口腔分野のQOL評価に言及。QOL評価指標(尺度)の開発とQOL評価を取り入れた介入研究の必要性を提案した。最後に登壇した大井麻子氏(東歯大講師)が歯周治療における口腔関連アセスメントの実際を披露。実際に東歯大で行われている臨床・研究における取り組みが披露された。超高齢社会のわが国にはこれから必至となる内容であり、患者報告アウトカムの登場によって、患者と医療側のQOLの尺度に乖離が生じているという報告は、QOLの考え方も考えなおす時期に来ているのかもしれないことがうかがえた。

 また、2日の特別講演2では、きたる10月の第8回日本国際歯科大会(クインテッセンス出版株式会社主催)で3度目の来日となるDr. Giulio Rasperini(イタリア・ミラノ大教授)を招聘。Dr. Rasperiniは、「Details in periodontal surgical techniques for periodontal regeneration and soft tissue handling to promote stable outcome and aesthetics」と題して講演。おもに前歯部審美領域に対する歯周基本治療(非外科的治療)の重要性および再生療法(GTRとエムドゲイン(R))の比較を臨床的、文献的に考察した。