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2018年6月15日

(公社)日本補綴歯科学会、第127回学術大会を開催

晴れの国・岡山の地に2,200名を集め盛況となる

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 さる6月15日(金)から17日(日)の3日間、ホテルグランヴィア岡山および岡山コンベンションセンター(ともに岡山県)において、公益社団法人日本補綴歯科学会第127回学術大会(皆木省吾大会長、市川哲雄理事長)が「補綴歯科の挑戦と進化」をテーマとして約2,200名を集めて盛大に開催された。

 本会は3日間にわたってシンポジウムをはじめ、国際シンポジウム、臨床スキルアップセミナー、特別講演、臨床リレーセッション、ハンズオンセミナー、委員会セミナー、専門医研修会、さらにランチョンセミナーやイブニングセッション、ポスター発表から一般口演に至るまで多岐にわたるプログラムが展開された。6つのシンポジウムでは、それぞれ超高齢社会における補綴歯科治療、睡眠時無呼吸症、歯科用CAD/CAMテクノロジー、補綴治療に求められる骨質、接着技術や集学的観点からのインプラント治療などバラエティーに富んだテーマで講演が展開され、多くの聴衆を集めていた。

 なかでも、臨床リレーセッション1「インプラント治療におけるDigital Dentistryの現状と今後」では小濱忠一氏(福島県開業)と十河厚志氏(株式会社デンタルデジタルオペレーション)が登壇し、注目を集めた。口腔内スキャナ(IOS)の応用によりインプラント治療においては診査・診断から上部構造製作まですべてデジタル化することも可能となったが、CAD機のスキャン能力およびCAM機の情報処理能力と切削能力の問題があり、高度な補綴治療には依然として歯科医師および歯科技工士のアナログの知識が不可欠とし、現時点でのIOSの適応症を明らかにした。

 また、シンポジウム6で座長を務めた武田孝之氏(東京都開業)は、「補綴医は歯科治療において診断的要素の多くを担い、治療設計全体の地図を描く重要な役割を果たす」とまとめ、好評を博した。

 なお、次回の第128回学術大会は横山敦郎大会長(北大)のもと、きたる2019年5月10日(金)から12日(日)にかけ、札幌コンベンションセンター(北海道)において行われる予定である。